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なぜ今?「フジにCM出す企業」が見込む"勝算" キンライサーや夢グループが出稿する本当の狙い

東洋経済オンライン / 2025年2月10日 14時0分

ダチョウ倶楽部とアンミカさんが出演するキンライサーのテレビCM(画像:同社の公式サイトより)

給湯器の設置などを行うキンライサーは2月7日、公式X(旧Twitter)でフジテレビでのCM放映を再開したことを発表した。この投稿を受けて、同日に「キンライサー」がXでトレンド入りしている。

【画像】キンライサーが明かした、「フジテレビにCM出稿」する理由

多くの企業がフジテレビからCMを引き上げる一方で、CM放映を続けたり、再開したりする企業も散見される。

1月31日には、通信販売事業者の夢グループがメディアの取材を受けて、フジテレビへのCM出稿を継続することを表明して話題になった。

他社の判断に逆行して、CM継続・再開を行っている企業はどのような意図で行っているのだろうか? 彼らに勝算はあるのだろうか。

フジテレビへのCM出稿は賛否両論

キンライサーのCM再開発表の前日、回転寿司チェーン「スシロー」は、笑福亭鶴瓶さんを起用した広告や販促物の掲載再開することを発表した。同社は、中居正広さんのバーベキューパーティーに参加していたとされる鶴瓶さんが出演する広告を削除していた。

両者ともに、中居正広さんとフジテレビの一連の問題を受けての対応である。ただ、鶴瓶さんの一時取り下げは「とばっちり」と言うべき事案だ。そしてキンライサーの場合は、いまだ問題が沈静化していない中でのCM出稿であり、状況は異なっている。

ネット上の声を見ても、鶴瓶さんの広告再開はおおむね歓迎されている一方で、キンライサーのCM再開は賛否両論の意見が飛び交っている。

キンライサーに関しては、特に「愛国系アカウント」からの批判が目立っている。

韓国にルーツがあることを公表しているタレントのアンミカさんがCMに起用されており、かつ過去にフジテレビが「韓流推し」で炎上したこととも結びついて、同社が「韓国寄りだ」とバッシングの対象になってしまっている。

「不買運動」の投稿まで見られるが、利用者や利用検討者が騒いでいるようには見えないので、実効性はさほどないように思える。

高須クリニックもフジテレビにCMを放送し続けているのだが、不思議なことに「愛国系アカウント」の方々は、そちらは批判をしないのである。

また、夢グループがCM継続を表明した際には、どちらかと言うと、ポジティブな意見が目立っていた。

依然として、CMの継続・再開は批判されるリスクが高いことは間違いないのだが、企業や業態によっては、おおむね許容されているというのも事実のようだ。

幾度も持ち上がる「テレビCM不要論」

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