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今が買い時!?ホンダ「S2000」FRオープンの刺激 官能的な超高回転ユニットの咆哮に酔いしれる

東洋経済オンライン / 2025年2月11日 12時30分

S2000のエンジンルーム(筆者撮影)

20~30年以上経った今でも語り継がれるクルマが、続々と自動車メーカーから投入された1990年代。その頃の熱気をつくったクルマたちがそれぞれ生まれた歴史や今に何を残したかの意味を「東洋経済オンライン自動車最前線」の書き手たちが連ねていく。

“オープンFRスポーツ”と聞くだけでワクワクするのは筆者だけではないだろう。クルマ好きならずとも、スポーツカーといえば真っ先に思い浮かべる開放的なスタイル――。その中で今回振り返るのは、ホンダが1999年に発売したオープンFRスポーツの「S2000」だ。

【写真を見る】ホンダ“S”の系譜。リアルオープンスポーツカーとして1999年にデビューした「S2000」の内外装を確認する(96枚)

【写真】ホンダ“S”の系譜。リアルオープンスポーツカーとして1999年にデビューした「S2000」の内外装を確認する(96枚)

隆盛を極めた、ホンダスポーツの時代

ホンダは「今までにない世界第一級のスポーツカー」を目指し、1990年にミッドシップスポーツの「NSX」を世に送り出した。量産車として世界初のオールアルミ・モノコックボディをはじめ、280ps/7300rpmを絞り出す3.0L V型6気筒エンジンをミッドシップに搭載した和製スーパースポーツは、800万円という新車販売価格だった。

一方で1991年には、『ミッドシップ・アミューズメント』と銘打ち、速さではない、走る楽しさを前面に押し出したフルオープン2シーターミッドシップの軽自動車「ビート」を発売する。同年には名機B16B型エンジンを搭載したEG型「シビック」、1993年にはDC型「インテグラ」、そしてタイプRシリーズを発売し、1990年代には今でも名車と呼ばれるホンダのスポーツカーが次々と登場した。

そんな1990年代の終わりに登場したのがS2000だ。ホンダ創立50周年モデルとして企画され、「S360」「S500」「S600」「S800」からつながる、ホンダ伝統の“S+排気量”の車名を冠して1999年に発売。FF(前輪駆動)の印象が強いホンダだが、S800生産終了からじつに29年ぶりとなるFR(フロントエンジン・リア駆動)のスポーツモデルを復活させたのだ。

ちなみにホンダスピリットを象徴する“S”の系譜は、2009年のS2000終売で一度途切れたが、2015年に「S660」の登場で復活し、2022年3月に生産終了ともに現在では姿を消している。

F1テクノロジーを詰め込んだオープンFRスポーツ

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