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「フリーランスと会社員」成し遂げる仕事の決定差 会社を辞める前に思い出すべき「5つの恩恵」

東洋経済オンライン / 2025年2月12日 11時0分

また、クライアントの方針や担当者が変わった途端に、一切仕事がなくなる場合もあります。

自分1人しかいないのですから、設計するだけでなく、新たな仕事を獲得するための営業は、自分でしなければなりません。時間のやりくりだけでも大変になるでしょう。

例えば、あなたがフリーランスの名刺1つでクライアントのところに営業に行ったらどうでしょう? よっぽどの有名人ならいざ知らず、飛び込みの設計士なんて玄関先で門前払いをされてしまうのがオチ。

クライアントがほかのクライアントを紹介してくれるようになるまでには、それ相応の時間がかかるものです。

一方、会社員の場合は、あなたの名刺には、◯◯会社◯◯部といったように会社名、部署名などが印刷されます。名刺の差出人の名前が有名か有名じゃないかにかかわらず、社名が相手に対する信用になるのです。

会社に属するということは、社会的信用を得られやすいというのも大きなメリットです。

「大きな仕事」ができるチャンスが多い

そして、信用があるからこそ、受けられる仕事というものもあります。大きな仕事になればなるほど、受注側はリスクを考えます。それは、仕事の規模が大きくなればなるほど、失敗したときの損害も大きくなるからです。

当然「なにか想定外のことが起きたらどうする?」「新しいものが必要になったときにどうする?」と考えます。そのときに、1人ですべてに対応しなければならないフリーランスに頼むよりも、複数人で対応できる信用のある会社に頼むほうがリスクは少ないと考えるのは、当然なことです。

以前クライアントから、1人で経営している個人事務所に依頼したとき、相手が急に入院してしまい、データがもらえずに仕事が止まり、とんでもないことになった話を聞いたことがあります。

そのため、どうしてもこの人に頼みたいというオンリーワンな技術を持っている人は別かもしれませんが、大がかりな仕事は、なにかがあったときに代わったり助けたりできる人員がいる会社のほうに回ってくる可能性が高いのではないでしょうか。

会社は「ともに戦える集団」、というのが私の持論ですが、チームのメンバーがいるということが、どれほど心強いことか。困ったときには相談でき、大変な仕事が回ってきたときには、協力して乗り越えていける仲間になります。

もっといえば、まだ仕事に慣れないときは、同僚たちはさまざまなアドバイスを与えてくれる相談役に、先輩たちはアドバイザーにもなってくれます。

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