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「フリーランスと会社員」成し遂げる仕事の決定差 会社を辞める前に思い出すべき「5つの恩恵」

東洋経済オンライン / 2025年2月12日 11時0分

私は、困ったときには助け合い、お互いに切磋琢磨して、強みを磨いていける仲間がいることが会社の最大の強みだと思っています。

設備設計の仕事は、建物の空間を快適に生活や仕事ができる環境に整える仕事です。まさに、建物に命を吹き込む仕事。その空間でなにも感じずに過ごせるということは、快適だからなのです。

そうした理想を叶えるのは容易なことではありません。設備設計の基本となる電気の知識、機械の知識、建築基準法、消防法など法規に関する知識、そして、一般的な意匠や構造の知識が集結してはじめて、理想とする快適な空間をつくり出すことができるのです。

しかし、そのすべての技術と知識を網羅するには、かなりの時間と経験を要します。現実的には、社員それぞれが技術と知識を持ち寄って、仕事を進めていくことになります。

1人で図面を完成させるのは、非常に困難です。そこでものをいうのが、社員間の相乗効果。これこそがチーム力のなせる技といえましょう。

困ったときに相談できる「同僚、先輩、上司」がいる

皆さんにも覚えがあるでしょうが、先生が教えてくれるより、算数の得意な友人に習うほうが理解度は高まるということがあります。

それは、友人だからわからないところを質問しやすいというのもありますし、教える側も、同じ歳の仲間だからこそ、どこがわからないのかを等身大にとらえられるからというのがあるような気がします。

当社では新入社員には、まず1つ上の先輩社員をつけるようにしています。年齢が近いので、新入社員が接しやすいというだけでなく、先輩は、内容を理解していないと後輩に指示できないので、先輩側の能力向上という相乗効果も期待しています。

職場の仲間というのも、底辺にそんな関係性ができているのではないでしょうか。電気のことはあの人、空調・衛生については彼、というように、どの会社にも大抵それぞれの分野に詳しい社内的な専門家がいるものです。

そんな社内的な専門家が手を取り合えば、まさに鬼に金棒ですし、そういった相乗効果を生み出せるのは会社ならではです。

これがフリーランスだったら全部、自分で抱え込まなくてはなりません。順調にいっているときはいいでしょうが、仕事はうまくいくときばかりとは限りません。

新しいアイデアが求められたとき、誰も相談する相手がいません。仕事が重なって、誰か頼める人がいないかなあと思っても、協力してくれる人がいないのです。

もしかしたら、やっかいなお客さんにつかまって、ヒステリックにクレームを言われることもあるかもしれません。そんなときだって、そのストレスも誰かと一緒に共有することができず、1人で抱え込まなくてはならないのです。

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