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相席屋の「1対1業態」タダ飯なし30歳男が見た現実

東洋経済オンライン / 2026年2月14日 7時0分

これは通常料金より高値を払えば、店舗側が男性の好みに合わせて、女性を采配するシステムだ。金に物を言わせれば、よりおいしい思いができるわけだが、相席業態の「自然な良縁をサポートする」という透明性が揺らぐ側面は否めない。他社が経営する相席ラウンジのレビューには、「素人キャバクラと変わらない」という投稿も確認され、どこか水商売の匂いが漂う。

Amazonギフトカードを配布する店も…

競合他社の中には、女性の集客を図るため、Amazonギフトカードなどの特典を配布するブランドも確認できた。短期的に見れば、女性客が集まる効果的な販促に思えるが、「純粋に出会いを求めて来店する」女性は相対的に減る。長期的に見れば、男性客の満足度が下がり、離反につながる可能性が高くなるわけだ。

もちろん割り切って販促をかけ、短期的に集客を図るのは戦略として合理的だ。

一方で、相席業界全体として見た時に、どこかビジネスライクなイメージがついてしまったのは否めない。

集客や収益に走り、運営側の介入が増えた結果、真剣な出会いを求める男女から敬遠されがちになったのではないか――。かつていた30~40代の層が大幅に減ったことを鑑みると、そう思わざるを得ない。

こうした行き詰まりを解消するため、セクションエイトが注力する新業態が『THE SINGLE』だ。名称の通り1対1を専門にした相席業態は、2019年に第1号店を開業し、公式サイトによれば現在8店舗を展開している。

早速、注力している理由を検証するため、2025年12月末に『THE SINGLE 銀座コリドー街店』を訪れた。この業態では、相席する時間が1人あたり20分と決まっており、週末価格で20分あたり3300円かかる(価格は税込、女性は完全無料制)。

価格設定が妥当かはさておき、相席屋の自動延長制とは異なり、時間が明確に決まっているため、タイパ重視の昨今も受け入れられやすいように感じる。

そのまま席に通されるかと思いきや、まず始めに専用アプリの登録を求められ、年齢や仕事、趣味など簡易的なプロフィールを打ち込む。この基本情報は、相席した際にお互い閲覧できるため、会話の一歩目がスムーズになる。20分の相席時間を満喫できるように感じた。

アプリの申し込みが終わると、席へと案内される。店内はカーテンで仕切られた半個室が15部屋ほど並び、耳を澄ませば他の卓の会話が聞こえるほど静かだ。

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