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相席屋の「1対1業態」タダ飯なし30歳男が見た現実

東洋経済オンライン / 2026年2月14日 7時0分

総括すれば、かつてトレンドだった相席業態は、今や手を替え品を替え策を練る。太田氏が語るように、約10年で業界が一周したのも頷ける。

現在は、インフルエンサーを広告塔に若い女性を集客し、「VIP」席で好みの女性を相席させては収益を上げる――。いわば販促をガンガン回して、収益を上げる、羽振りの良い相席業態のブランドが目立つ。

そうした競合に対して、かつて相席屋を大々的に展開したセクションエイトは何を思うのか。

「実際に、そうした競合店が支持されているのは間違いないですが、ブランドイメージや企業としてのアイデンティティがいつまで続くのかはわからない。収益性とブランドイメージ、この両者の塩梅をどう調節するかは非常に難しいところです。

ただ当社としては、良縁につながるお客様を増やすため、地道に邁進していきたい。THE SINGLEは小箱なこともあり、平均的な店舗売上は、相席屋の半分ほどにしか届かない。それでも良質な出会いを提供し、ひいては来店回数や滞在時間の増加につながり、結果的に収益も上がっていく。そんな好循環を再び生んでいけたら」

誰しも色恋を求めるのは人間の性であり、相席業態の需要は高そうに思える。

しかし内情は、上手くビジネスとして自走させるのが難しく、業界の新陳代謝もはやい。金銭で色恋を求めても一筋縄ではいかないように、相席業界もまた浮き沈みが激しいのが不思議なところだ。

(佐藤 隼秀:ライター)

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