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相席屋の「1対1業態」タダ飯なし30歳男が見た現実

東洋経済オンライン / 2026年2月14日 7時0分

店舗スタッフに話を聞くと、「銀座コリドー街店は30代女性の割合が高く、一方で渋谷店や池袋店は20代女性が大半。年齢が高くなるだけ、出会いに真剣になり、そのぶん評価もシビアになるのでは」と話す。

結果はともかく、真剣に交際を検討している女性が多い所感を受けた。

THE SINGLEの客単価は1万円ほど

太田氏によれば、THE SINGLEにおける、男性の平均客単価は1万円ほど。これが相席屋の場合、6000~7000円に着地する。

いわばTHE SINGLEは、「恋活や婚活に真剣な人」というペルソナを明確にしたことで、利用客の来店動機がわかりやすくなった結果、客単価の向上につながった。

これはタイパやコスパがシビアなご時世に合致するからと見ている。仮に相席屋では、来店動機が「恋人探しに来ているのか」「遊び目的なのか」「タダ飯目的の冷やかしなのか」散漫になってしまう。当然、そこで相席した男女同士で、温度感やマッチングが釣り合わなければ、利用客の満足度や再訪率が下がる。

もちろん相席屋は、その場の空気感で異性と飲食できる醍醐味があるものの、昨今は失敗やリスクを抑えて楽しみたい傾向が強まっている。その場のノリを楽しむ「相席屋」に比べて、合理的かつ目的性のある「THE SINGLE」のほうが受けやすいのも頷けるだろう。

気になるのは、7店舗までに減った相席屋の今後だ。太田氏は「THE SINGLEと相席屋ではコンセプトが明確に異なり、客層が食い合う懸念がないため、相席屋を無くすことは考えていない」と断言する。

「相席屋は、その場感覚のコンパのノリを楽しみたい人向けで、ユーザーの属性としては恋愛に積極性のある人が多い。主な年齢層で見ても、男性が22~30歳、女性が20~29歳と比較的若い。

対してTHE SINGLEでは、属性としては比較的奥手なタイプが目立つ。主な年齢層も、男性が25~35歳、女性が23~33歳。ブランドで棲み分けができている」

相席屋の一本足打法で展開していた時代は、当然1箇所に顧客が集中するため、そのぶん来店動機が散漫だった。当然、そこで相席した男女同士で、温度感やマッチングが釣り合わなければ、利用客の満足度や再訪率が下がる。

それがブランドを分けることで、来店動機が明確になってミスマッチが減り、運営側としてはペルソナが分散されるメリットが生まれたと話す。

収益性とブランドイメージのジレンマ

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