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ウクライナのミサイル迎撃能力を強化!「フランス版パトリオットミサイル」アスター30を供与へ

乗りものニュース / 2024年4月2日 11時42分

「アスター30」を搭載した運搬車両(画像:MBDA)。

防空力の不足を補う。

対空ミサイルのほか装甲車両も供与

 フランスのセバスティアン・ルコルヌ国防相は、2024年3月30日発行の「ラ・トリビューン」に掲載されたインタビューで、「アスター30」対空ミサイルをウクライナに供与する方針であると話しました。

 この件に関しては元々、2月に行われたフランスのエマニュエル・マクロン大統領と、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の会談で言及されていましたが、「アスター30」と明言されたのは今回が初です。

「アスター30」はフランスのユーロサム(現MBDA)が開発した、アメリカの「パトリオット」ミサイルシステムに相当する対空ミサイルです。パトリオットと同じく、弾道ミサイルの迎撃も可能となっています。ロシア軍による巡航ミサイルやドローンでの攻撃が激化するなか、同国の防空力不足に対応するための措置のようです。早ければ2024年の夏から供与が開始されます。

 なお、同ミサイルを地上から発射する場合は、地上発射機である「SAMP/T」を使用しますが、同装備に関してはすでに供与済みです。

 ほかにもフランスで退役済み装甲車両のなかで、まだ使用可能なものを数百台供与すると発表しています。これに関しては2024年から2025年初頭にかけて、順次準備完了した車両から供与する方針のようです。

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