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「戦前の車両」走った! 戦車/四駆車/戦車改造ブルドーザー 80年前の轟音エンジンを体感『奇跡の現存車輌』イベント大盛況!!

乗りものニュース / 2024年4月25日 9時42分

九五式軽戦車が急きょ稼働。拍手が巻き起こった(乗りものニュース編集部撮影)。

乗りものニュースは2024年4月21日、公式イベント「旧日本軍『奇跡の現存車輌』特別公開 in 御殿場」を開催。いずれも戦前生まれという3つの車両が初めて一堂に会し、すべて「動き」ました。

3台が一緒に展示されるのは今回が初めて

 乗りものニュースは2024年4月21日、公式イベント「旧日本軍『奇跡の現存車輌』特別公開 in 御殿場」を、静岡県御殿場市の「御殿場高原 時之栖」で開催。応募した67人(親子連れの未成年者2人含む)が参加しました。

 今回はNPO法人「防衛技術博物館を創る会」(以下:創る会)の協力を得て、戦前生まれの車両が公開されました。旧日本陸軍で使用された九五式軽戦車(通称:ハ号)、九五式小型乗用車(愛称:くろがね四起)、そして戦後の国土復興用に九五式軽戦車の車体を転用して造られた九五式軽戦車改造更生戦車(ブルドーザー)です。創る会所有の3台は、これまで個々にお披露目などが行われてきたものの、一堂に会するイベントは今回が初です。

 会場では車両の撮影会のほか、創る会のスタッフによる車両解説が行われました。未レストアでボロボロの状態の九五式軽戦車改造更生戦車を含め、3台ともエンジンが始動され、スペース内を走行するデモンストレーションも行われました。

 くろがね四起のエンジンは1400cc・33馬力のV型2気筒OHV強制空冷エンジンで、と現在のクルマと比較するとかなり小ぶりですが、始動すると1400ccとは思えないほど大きなうなりをあげました。防音などの措置がされていない、昔のエンジンであることがはっきりとわかります。

 なお、くろがね四起は2回の走行が予定されていましたが、2回目は車両の燃料ポンプにトラブルが発生。昔の車両だけに、創る会のスタッフは「こういうことはよくあるんです」と説明。「日本兵がこうした状況に遭遇した場合は大変だったかもしれません」と付け加えると、妙にその状況のイメージがわいたのは、会場の多くの人が同じだったかもしれません。

当初の予定になかった「ハ号」動いた!

 くろがね四起のトラブルを受け、急遽、九五式軽戦車改造更生戦車の走行スペースに敷いていたゴム板を移設。予定になかった九五式軽戦車の走行が実施されました。

 レストアされた80年以上前の三菱製空冷6気筒エンジン(14300cc)がうなりをあげ、履帯(キャタピラ)の金属音を響かせながら走行する姿には拍手が起きました。

 九五式軽戦車のエンジン始動の際は、セルモーターで動かしていました。大戦中の戦車の中には、クランクハンドルによりエンジンを手回し始動する車両もあるため、そのことのについて来場者から質問が出ると、創る会のスタッフさんは「九五式軽戦車は当時の車両もセルモーターで動きます。逆にセルモーターしかついていません」と回答。クランクハンドルを差し込む場所がないので、「エンジンのかかりが悪いときは“押しがけ”となります」と説明すると、驚きと共に「え、押しがけ!?」と笑いも起きました。

 今回は8歳から60代まで、幅広い世代の男女が参加しました。なかでも昭和初期を彷彿とさせるスーツ姿でくろがね四起に乗って写真を撮影していた大学生の方は、「ハ号を目当てにきたのですが、乗ってみて(この姿で記念撮影すると)くろがね四起の方が親和性高かったですね(笑)。ハルビンとか新京走ってそうで」と話しました。

「白洲次郎をイメージしてるんですけど、時々寅さんともいわれます(笑)」という男性は、大学もこのスーツで通っているのだとか。普段は歴史を学んでいるそうですが、ミリタリー関連には、ゲーム『艦隊これくしょん~艦これ』から興味を持ち、戦車はアニメ『ガールズ&パンツァー』から本格的に知るようになったそうです。

 カップルでの参加者も数組都内からきた30代男性と20代女性のカップルは、ふたりとも『ガールズ&パンツァー』がきっかけで戦車に興味を持つようになったといい、男性は「九五式軽戦車が私の一番好きな戦車です。カワイイ感じが好みです。動いて感動しました」とコメントしました。

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