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中村橋之助「中山晋平さんを知らない人たちにとっては、晋平さんのことを改めて深く知ることができる楽しさがあると思います」『シンペイ 歌こそすべて』【インタビュー】

エンタメOVO / 2025年1月9日 8時0分

 一番気を付けたことは、年齢的にうそがないようにということでした。撮影も年齢順に撮っていくわけではなかったので、撮影に入る前に台本をしっかり読んで、そのシーンは晋平さんにとってどういう出来事が起きていたのかを考えました。シーンとシーンとの間で描かれてはいないけど、ここは3年ぐらいたっているとか、時系列と照らし合わせて年齢とその時の西暦を台本に書いてみました。そのように、全体像をしっかりと捉えてから撮影に入りました。

-晋平の若き日から亡くなるまでを演じるのは大変だったのでは。

 難しさはありました。僕は今29歳ですけど、晋平さんが「カチューシャの唄」のヒットから結婚するあたりまでは、ある程度自分でも経験してきたことや想像がつく範囲でしたが、そこから先の年齢は、リアルに感じられるところではなかったのでなかなか大変でした。そこに関しては、晋平さんは昔の方ですから、NHKの古典芸能鑑賞会の先人たちのインタビューの口調を参考にしたり、あとは父(中村芝翫)を結構参考にしました。父は今58歳なので、多分僕が年を取ったらこういう感じの動きになるなとか、50代になったら相当似てくるだろうし、実際もう似てきているので…。それが晋平さんのキャラクターに直接反映されたというよりも、やっていく中で自然にリンクしていったのであればいいと思います。

-大ベテランの神山監督の演出はいかがでしたか。

 最初に監督とお会いした時は、髪も紫だし、サングラスをかけているのでめちゃめちゃ怖いおじいちゃんだと思ったんです(笑)。でも、本当に自由に演じさせてくださいました。まず僕が思う芝居をさせてから、監督の中で違うと思ったら何かおっしゃるんですけど、基本的には伸び伸びと、僕が作ってきたことをやらせてくださいました。演技指導というよりも、セッティングの間に「ここはこういう意図で書いているから」とお話してくださるという形でした。それを自分の中で消化して、ヒントにしてお芝居ができたという感じです。

-晋平の曲の魅力についてはどう思いましたか。

 僕は音楽的なことはよく分からないんですけど、フィーリングとしては、晋平さんの曲は1曲まるまるちゃんと聴いて作品になる曲だと感じました。最近の曲だと、出だしの何秒かが勝負だったりしますけど、晋平さんの曲は全部聞いてこそ、“中山晋平の曲だ”というのを感じました。

-映画を経験してみて感じたことは。

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