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牡蠣のおいしさは森が決める!?

ウェザーニュース / 2019年2月25日 7時0分

ウェザーニュース

この時季は、牡蠣が美味しい季節です。牡蠣には大きく分けて真牡蠣と岩牡蠣がありますが、1月から12月を表す英語で“R”の付く月に食べろ、とよく言われるのは真牡蠣で、今がまさに旬です。

「実は美味しさを決めるのは、意外なことに森なんですよ」と船橋地方卸売市場の株式会社「山末」部長の内海貴久さんは語ります。

毎日ドラム缶1本の水を吸い込む

「牡蠣は1日にドラム缶1本、約200リットルの水を吸い込んで、その中にいる植物プランクトンを食べて大きくなります。このプランクトンは森の落ち葉が腐ってできる腐葉土の中に含まれる栄養分で育つのです。つまり、その栄養分が雨に含まれて川に流れ込み、やがて海に達して牡蠣の餌になるのです」(内海さん)

あの小さな体で毎日200リットルも水を吸い込み、しかも餌は森に関係しているとは意外です。

一味違う、森が育てた牡蠣

「山末」では広島や岩手の養殖牡蠣が多いようですが、今年はどちらも身がふっくらして味が濃厚だと言います。

「養殖業者さんたちが上流の森を整備して、質の良い腐葉土ができるようにしているそうです。今年は特に大ぶりで質の良い牡蠣が入ってきています。旬の今のうちに味わっていただきたいですね」(内海さん)

美味しい牡蠣を食べられる旬はいつ頃まででしょうか。

「冬にプランクトンの餌の栄養分が最も多く海に流れ込み、牡蠣がプランクトンをたっぷり食べて大きく育つので、3月まではとても美味しいです。旬を過ぎたら真牡蠣は産卵準備に入ります。そうなると身が細くなって味が悪くなってしまいます」(内海さん)

これからまだ1ヵ月は美味しく食べられるという牡蠣。濃厚な海のミルクを存分に味わいましょう。

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