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年間約5万人も緊急搬送!? 油断禁物 熱中症にならないためには

ウェザーニュース / 2019年8月6日 11時50分

ウェザーニュース

7月末で全国各地が梅雨明けをし、夏到来といった暑さが続いています。

毎晩熱帯夜になるなど、日中だけではなく夜も唸るような暑さが続いています。

こうなると心配なのが熱中症です。しかし、「自分だけは大丈夫」と思っていませんか?
熱中症は油断すると、死に至る病なのです。

「まさか自分が熱中症に…」

「熱中症で病院に搬送されてくる患者さんの多くは、『まさか自分が…』と言います。なぜか自分だけは大丈夫と過信しているのです」と語るのは、横浜相原病院の吉田勝明院長です。吉田院長が実際に診た症例を紹介します。

【症例1】NTさん(48歳・男性)


前日に比べて急に暑くなった日、関連会社の工場に1泊2日で出張しました。初日の夜に歓迎会が催され、日頃はあまり飲酒の習慣がないNTさんは少々飲み過ぎ、翌日は睡眠不足の状態で工場見学を行いました。

暑くて汗をかいたのでペットボトルの水を飲みながら見学を続けていましたが、次第に脈や呼吸が速くなり、めまいや口のしびれが現れ、やがて失神して病院に運ばれました。

【症例2】YKさん(58歳・男性)


学生時代から体力に自信があったYKさんは、その週末も地域のチームの一員として草野球をやっていました。4番打者でピッチャーを務め、7回まで投げて勝利の予感がしました。

ところが、マウンドの上で手足や腹の筋肉に痛みを伴うけいれん、頭痛、吐き気が現れ、心配した仲間の車で病院に担ぎ込まれました。

水分補給だけで熱中症は予防できない

「2人とも熱中症の典型的な症状でした。飲み過ぎに寝不足、急な気温の上昇、汗をかいた後の水分補給は水だけといった状態で発症しており、軽症〜中等症の熱中症と診断しました。汗をかいたら、水やお茶だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液の補給が必要です」(吉田院長)

熱中症は、軽症〜中等症なら、めまい、けいれん、吐き気、頭痛などの症状が現れます。重症になると、意識障害やショック症状を起こし、多臓器不全で亡くなったり、低酸素脳症などの後遺症で苦しむことがあります。

「熱中症は年間約5万人が救急搬送され、500〜1700人前後が亡くなる“死に至る病”なのです。『熱中症かもしれない』と思ったら涼しいところで休憩し、スポーツドリンクなどで水分を補給し、体調の回復に努めてください。思わしくない場合は直ちに救急車を呼んでください」(吉田院長)

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