手洗いや消毒が重要な日々 手荒れのケアができるツボを紹介
ウェザーニュース / 2021年1月12日 5時2分
乾燥する冬ですが、今年は新型コロナの感染予防で消毒や手洗いの機会が多く、手荒れが気になる人も多いのではないでしょうか。
源保堂鍼灸院の瀬戸郁保先生が、手荒れケアで気を付けたいこと、そして手荒れをケアできるツボを教えてくれました。
消毒液より石鹸のほうが手を荒らす?
お店の入り口に用意してある消毒液などで、1日に何回も手の消毒を行うことがあります。
「消毒液の中には、消毒液で奪われた皮脂を補うためにグリセリンなどの保護成分が含まれているものがあります。できるだけこうしたものを選ぶようにしましょう。また、消毒液に保護成分が入ってない場合は、使用後に市販のハンドクリーム、シアバター、オリーブオイル、椿オイル、または紫雲膏(しうんこう)など、自分に合ったものでなどで潤いを補っておくといいでしょう」(瀬戸先生)
実は消毒液より手の皮脂を取るのが石鹸だというのです。
「消毒液よりも石鹸での手洗いのほうが皮脂を洗い流します。特に温かいお湯で石鹸を使うと皮脂を奪ってしまいます。とはいえ、冬は冷たい水で洗うのはつらいものです。石鹸で手を洗ったらハンドクリームを塗り、外出時は手袋をするように心がけてください」(瀬戸先生)
手を潤してくれるツボ2選
しかし、手荒れはツボ押しで予防することができるといいます。
外関(がいかん)
手の甲側の手首関節から指3本分下の位置にある外関(がいかん)というツボは、皮脂の分泌を促してくれます。
「皮膚のバリア、『衛気(えき)』を強くしてくれます。衛気が弱まると皮脂の分泌も少なくなってしまうので、肌の乾燥が気になるときは積極的に押してあげてください。毎回の手洗いついでに押してあげるだけでも、だいぶ違ってくるはずです」(瀬戸先生)
上関(じょうかん)
こめかみの少し下、頬骨のすぐ上の少しくぼんでいるところにある上関(じょうかん)というツボは、全身に潤いをもたらします。
「上関を押すと、全身の皮膚の表面を引き締めてくれる効果があります。花粉症などにも用いられるツボで、毛穴を閉じて外部からの刺激をシャットアウトすると、肌荒れも改善されます。ストレスを抱えている人は全身の潤いが必要なので、念入りに押してください」(瀬戸先生)
食べ物では、鶏皮、ナッツ、ゴマなどが皮脂の分泌を促進してくれます。寒さも乾燥も2月がピークです。ツボ押しで手荒れや肌荒れを予防・改善できることを覚えておいてください。
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