来週は今季トップレベルの寒気南下 日本海側は大雪に警戒
ウェザーニュース / 2021年2月13日 18時0分
週明けに爆弾低気圧が通過した後、日本列島の上空には今季トップレベルの強い寒気が南下します。冬型の気圧配置が強まり、日本海側は大雪に警戒が必要です。
日本海側の広い範囲で大雪に警戒
17日(水)の予想天気図と寒気
16日(火)頃から冬型の気圧配置となり、17日(水)が寒気のピークとなる見込みです。大雪のリスクが高まる、上空1500m付近で-12℃以下の非常に強い寒気が九州北部から瀬戸内海付近まで南下する予想で、北日本や北陸だけでなく西日本でも大雪となるおそれがあります。
違う方向の風がぶつかり合うことで形成されるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)や、上空の寒気を伴った低気圧が通過する地域では局地的に雪が強まる見込みです。現時点で雪の強まるタイミングやエリアを特定することが難しいものの、東北から北陸にかけてが最もリスクが高いと見ています。
冬型の気圧配置は19日(金)頃まで続く見込みで、山沿いの多い所では数日間で1mを超えるような新たな積雪の可能性がありますので、早めの警戒が必要です。
暴風や吹雪による影響も
16日(火)午後の風の予想
低気圧が北海道付近で猛烈に発達するため、風も非常に強く吹きます。全国の広い範囲で瞬間的には20~25m/sの風が吹き荒れ、低気圧に近い北日本では40m/s近い暴風が予想されます。
雪が降る上に、これだけの風が吹くと猛吹雪となり、視界がほとんど効かないホワイトアウトとなるおそれがあります。
暴風や吹雪によって鉄道の遅れや運転見合わせ、高速道路も通行止めなどの影響が出る可能性があります。この期間の長距離の移動は避けるように調整しておくと良いかもしれません。
全国的に真冬並みの厳しい寒さに
来週半ばの天気と気温
これだけの強い寒気が南下しますので、全国的に気温が下がります。17日(水)~18日(木)にかけては西日本でも最高気温が一桁の最高気温です。
気温自体が低いことに加え、冷たい風が強く吹くため体感温度は真冬そのものとなります。この週末は各地で4月並みの暖かさになっていますが、そこから急に真冬の寒さとなりますので、一層体に堪えそうです。体調管理をしっかりと行うようにしてください。
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