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二十四節気「霜降」 霜と霜柱は同じ?違う?

ウェザーニュース / 2021年10月23日 5時5分

ウェザーニュース

今日10月23日(土)からは二十四節気「霜降(そうこう)」、七十二候「霜始降(しもはじめてふる)」です。

北日本を中心に初霜の便りも届き始め、よりいっそう寒くなったように感じますが、今回はそんな「霜」と「霜柱」の違いについてご紹介します。

そもそも霜とは?

0℃以下まで冷やされた空気中の水蒸気(過冷却)は、地面や植物などの表面に付着すると氷の結晶となります。これが「霜」です。

水は0℃を下回ると凍りますが、霜が降りるのは気温3℃以下の時が多いとされています。なぜ3℃など0℃以上でも凍ることができるのかというと、気温は地表面から1.5mの高さで観測されているためです。

地表面の温度は放射冷却によって冷やされると気温を観測している地点よりも低くなります。つまり気温3℃以下の時、地表面の温度は氷点下になっていることが多く、霜が降りるというわけです。

霜と霜柱は同じ?違う?

霜と似た言葉に霜柱というものもありますが、この2つは発生の仕方に大きな違いがあります。

霜柱は、地表面がまず凍ります。そこから凍ってない土の中の水分が地表に向かって吸い上げられていきます(毛細管現象)。すると吸い上げられた水も凍り、地表面の氷を押し上げます。それが繰り返されることによって、上に上に氷の柱が成長していき、霜柱となるのです。

霜と農作物(霜害)

畑を覆う一面の霜の様子

葉や土が、氷の結晶をまとい、朝日を浴びてキラキラと輝く姿は非常に美しいですが、霜の発生により困ることもあります。

早霜や晩霜は、農作物に甚大な被害を及ぼすおそれがあります。そのため、気象庁では被害を最小限に留めるべく「霜注意報」を発表しています。

まだまだ霜の時期ではないと油断してしまう今の時期や、暖かくなったからもう霜の心配は無いだろうと思ってしまう春〜初夏は特に注意が必要です。

参考資料など

【参考・参照元】
気象庁「霜に関する用語」
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)


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