富士山の山頂に大きな笠雲 上空は湿り気が多い

ウェザーニュース

今日18日(水)朝は日の出とともに富士山の山頂付近には大きな笠雲がかかっているのが麓から見られています。

今日は富士山の北側が晴れているところが多いので、静岡県側から撮影すると青い空とともに笠雲を写真に収められそうです。

厚みのある笠雲が山頂付近に

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
　・上空の風が強い
　・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすくなります。

上空が湿っていて富士山が雲隠れする時間も

笠雲の仕組み

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っている場合、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。風の強さなど条件によって笠雲は様々な姿を見せます。

今日は東海から関東の沖合に伸びる風向きが変化するライン（シア―ライン）があり、その周辺では雲ができやすくなります。さらに上空の空気が湿っているため、一日を通して富士山が見えるかどうか難しい状況です。地上では日差しが届いていても、富士山が雲隠れしてしまうタイミングがありそうです。

写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）