エバートンの勝ち点剥奪、チェルシーやシティの財務調査…プレミアリーグが新たな財務システム導入に声明…各クラブも同意
超ワールドサッカー / 2024年3月12日 13時50分
プレミアリーグは11日、リーグ全体の新たな財務システムの開発と導入に関する声明を発表した。
11日、プレミアリーグは株主総会を開催。各クラブがリーグ全体の新しい財務システムの迅速な開発と導入を優先することに同意したという。
プレミアリーグでは、各クラブの財政問題が顕在化。今シーズンはエバートンがプレミアリーグの利益と持続可能性(PSR)を守らなかったとして勝ち点剥奪処分を受けることに。また、同様に違反する可能性のあるクラブは多く存在しており、選手の売却などで財政を立て直すことが求められている。
ビッグクラブも例外ではなく、多額の資金を投じて選手を補強しながらも結果を残せていないチェルシーは、異例の長期契約を結ぶなどして1年あたりの支出を減らす策を撮るなどしているが、支出が大幅に上回るタイミングが訪れる危険を孕んでいる。また、マンチェスター・シティは過去の選手補強に関する調査が進行中。問題が発覚すれば、チームの降格処分など重い処分を受ける可能性が残っている。
こうした事態を重く見たリーグは、クラブが契約や給与に費やすことができる収入額を制限するチームコスト係数に関する、欧州サッカー連盟(UEFA)の規則に従わせる意向を示し、それが同意されることとなった。
プレミアリーグは声明を発表。これによりクラブが健全経営に向かうことを願い、リーグとクラブの関係性を正していくことを確認できたとした。
「本日のプレミアリーグの株主総会で、各クラブはリーグ全体の新しい財務システムの迅速な開発と導入を優先することに同意した」
「これにより、クラブは将来の財務計画に関して確実性を得ることができ、プレミアリーグはゲームのあらゆるレベルに対して世界をリードする既存の投資を確実に維持できるようになります」
「これに加えて、プレミアリーグのクラブは、新しい財政システムがクラブによって正式に承認されることを条件として、EFLとの持続可能な資金による財政協定を確保するというコミットメントを再確認した」
「リーグとクラブはまた、現在の3年間のサイクル全体でサッカーのあらゆるレベルに分配される16億ポンドを含む、より広範なゲームへの継続的かつ長期的な取り組みを再確認した」
「プレミアリーグの多額の資金提供は、すべてのEFLクラブとナショナルリーグクラブだけでなく、女子サッカーや女子サッカー、そして草の根競技にも及んでいます」
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