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東京Vの城福浩監督、柏戦へ前半の入り改善を強調「誰かにスイッチを入れてもらわないと、入らないチームでは戦えない」

超ワールドサッカー / 2024年4月6日 20時0分

東京ヴェルディの城福浩監督が、柏レイソル戦に向けて意気込みを語った。

東京Vは前節、湘南ベルマーレとのアウェイゲームを2-1の逆転勝利で飾り、J1では16年ぶりとなる待望の今シーズン初白星を挙げた。

これで15位に順位を挙げたチームは、7日に味の素スタジアムで開催される明治安田J1リーグ第7節の柏戦で、ホーム初白星と共に今季初の連勝を狙う。

5日にクラブハウスで行われた会見に出席した城福監督は、クラブにとってJ1での5646日ぶりの勝利となった前節について、「一つひとつ積み重ねていく上で選手が自信を持てた試合」、「ここから始まるという意識が強い」と振り返った。

湘南戦後のトレーニングでは初勝利を得た安堵感は窺い知れるものの、多くの選手は週末の柏戦に向けてきっちり気持ちを切り替えている印象だ。

その点について指揮官は、「とにかく自分たちが信じるものというか、追い求めるものをしっかりとやり続ければ、勝利も手に入れられるとは思っていた。それがこの前の試合であったというだけで、ここからさらに追い求め続けるという思いを強くしてくれたのではないかと思います」と、チームがブレることなく戦えている証拠であると感じている。

また、勝利したものの、前半の戦い方という引き続きの課題を残した中、勝って反省するというところで引き締め直したことを明かしている。

「やはり前半の課題とか、試合の入りの課題。ここは露呈したので、今日も選手にはかなり強めのフィードバックをしました。勝ったからこそできることですけど、我々の開幕戦とか、2試合目とかに比べて明らかに試合の入りが、相手よりもテンションが低いという言い方をするのはかわいそうですけど、我々は誰かにスイッチを入れてもらわないと、スイッチが入らないようなチームになってしまうと、とてもじゃないけど戦えない。そこは自分たちでしっかりとキックオフからスイッチを入れられるように確認しましたし、その課題を克服しないと、また痛い目に遭うと考えています」

ここまで2勝3分け1敗で7位に位置する、対戦相手の柏については「攻守が切り替わったところでの激しさはJリーグの中でも上位」と評価。前線のクオリティを含め、直近2試合で対戦した京都サンガF.C.、湘南同様に球際での攻防が勝敗のカギを握ると考えている。

「柏の今年の戦い方を見ていると、本当にソリッドなチームになったなと思います。[4-4-2]のブロックを敷きながらも、ボールに対してのハンティングする勢いというのは、前線の選手からやりますし、特に攻守が切り替わったところでの激しさという部分は、Jリーグの中でも、上位になるのではないかなと思います」

「奪い返した後のクオリティは、前線の選手に本当にボールが収まる選手がいれば、スピードで抜けられる選手もいるし、3列目から出てくる選手もいる。それをしっかりと使えるクオリティがあるので、我々が攻守の切り替えで遅れをとったら、おそらく相手のクオリティを我々のゴール前で発揮させることになる。ここは本当に警戒したいなと思います」

さらに、開幕6試合すべてで失点を喫している中、「守備的にというのではなく、球際のところやアラートさであったり、攻守においてボールに一番遠い選手がアラートな状況をキックオフから作らないと、おそらく無失点はなしえない。それをまずホームでしっかりと表現したい」と、改めてチーム全体での守備意識の重要性を強調した。

難敵相手にホーム初白星、今季初の連勝という難しいミッションに臨むことになるチームだが、城福監督はある意味で選手たち以上に「J1で勝つ難しさ」を知る、頼もしい存在の後押しを期待している。

63歳の指揮官は「5646日というものはいかに苦しい時期が長かったかというのを象徴している数字」と、改めてJ1での16年ぶりの勝利の意味について言及。

その際に「サポーターはその5千何日を意識しているか、おそらくその間の苦しい時期を多分想像していたと思います。なのでJ1での勝利の喜びを分かち合うことを、なかなか想像できなかった状況。それから、現実に一緒に喜び合えるという状況を、あの空間では共有できましたし、『苦しかったね』というような感じでした。ただ、同時に、『これからだ』という声も実際聞こえました」と、以前からその重要性を語ってきたファン・サポーターへの思いにも触れた。

さらに、湘南戦の試合前のゴール裏のサポーターのエピソードを明かし、苦しいときも一緒に戦ってくれる12番目の緑の戦士とともに更なる躍進を誓った。

「湘南のスタジアムでウォームアップしたときに、僕はあまりロッカールームから出ないですが、たまたま外に出ていたら、おそらく我々の選手があと2、3分から4、5分でウォーミングアップが終わって揚がってくるぐらいのタイミングで、コールリーダーの方が、『苦しい時間がある。失点するかもしれない。そういうときこそ自分たちがいるということをみんなで示そう』といったことを、ちょうどスピーカーか何かで説明されていた。僕はちょうどそれを聞いていて、そのままロッカーアウトのときに選手に伝えました」

「J1で勝つということがどれだけ大変かということをサポーターが一番よく理解している。だからこそ、その5千何日ぶりというものの歴史を、今このメンバーで作るんだということを言って送り出しました。彼らの存在は本当にありがたいなというふうに思いますし、ここからだという思いも、おそらく一緒に持ってもらえているかなと思います」

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