断捨離はもう古い!? 「ミニマリスト」が提唱する、持たない暮らしとは
Woman.excite / 2015年9月6日 4時15分
© Monet - Fotolia.com
最近、片付け関連の気になるキーワードに「ミニマリスト」という言葉があります。アメリカでは何冊も本が出版され、日本でもミニマリストのブログをまとめた書籍が出版されるなど、ちょっとしたブームが起きています。
Webで人気のトピックがわかるGoogleトレンドでも、2015年に入ってから急上昇しているミニマリスト。言葉の響きから、どんなものなのか想像がつくような気もしますが、ちょっとわかりにくいですよね。
そこで今回は、
1.そもそもミニマリストとは何なのか
2.普通の片付けと何が違うのか
というところを考えてみましょう。
ミニマリストとは、必要最小限で豊かな暮らしを目指す人
ミニマリストとは、最小限主義を表す「ミニマリズム」から発生した言葉。
ミニマリズムを実際の生活に取り入れている人=ミニマリストです。
ミニマリストのキーワードは「Less is more」。日本語に訳すと「少ないことは、より豊かなこと」という意味になります。
日本ではこの「Less is more」をいうキーワードを「いかに物を少なくするか」とか「いかに節約をするか」といった風に捉えることもあるようですが、アメリカのミニマリストたちは少し様子が違うようです。
ミニマリストムーブメントの牽引者ともいえる、Joshua Fields Millburn(ジョシュア・フィールズ・ミルブラム) と Ryan Nicodemus(ライアン・ニコデマス)が運営するWebサイト、「The Minimalist」から考えてみましょう。
ジョシュアとライアンは前述のWebサイトで
「ミニマリズムは所有物を減らすことだ、と考えている人もいるが間違いだ。ミニマリズムは『より少なく』にフォーカスするのではなく、『より多く』にフォーカスする」
と言っています。さらにこうも言っています。
「より多く何を求めるかというと、自分が本当に大事にしたいもの:健康、人間関係、成長、貢献、コミュニティなどだ」と。
つまり、大きく物を減らすことは重要だけれど、それは要素の1つに過ぎず、その先にある「より多くの本当に大事なもののために、必要のないものを減らす」ということになるようです。
スーツケースに入るだけの持ち物で世界中を旅するミニマリストもいれば、家を持ち、こだわりの物(彼にとっての最小限)を持って暮らすミニマリストもいます。共通するのは、自分にとって必要なものだけを厳選して持ち、それぞれの人生において重要なことを大切にできているということでしょうか。
普通の「片付け」と何が違うのか
私たちライフオーガナイザーも、ミニマリスト同様「片付けの先にあるもの」を大事にしています。
ライフオーガナイザーにとっての片付けとは、物をいかにきれいにしまうとか、収納グッズを組み合わせるということに留まりません。
「この部屋で、どんなことがしたいですか?」とか「どんな風に過ごせたら心地いいですか?」といった質問をしながら、お客様にとって大事なことは何か、その価値観を探り、寄り添いながら片付けをします。
「片付け」の考え方は、ライフオーガナイズや整理収納アドバイザー、断捨離、ときめきの片付け術などたくさんあります。
それらを学んだ方たちと話していて感じるのは、やはり「片付けのその先=目的」があるということ。片付けは、その目的に行き着くための方法にすぎないのです。
その「目的」が明確になり、不必要なものを捨て、必要なものだけを持っている、精神的にも物質的にも豊かな状態、それがミニマリストだといえます。
話だけ聞くと「なんて羨ましい!」と思ってしまいますが、それは「自分にとって人生で大事なこと」「優先したいこと」を理解し、その実現のために物を減らしたり、働き方を考えたり、人間関係を見直し、1つずつ実行していった結果。
溢れんばかりのものに埋もれていては、本当に大事なものを見つけにくいですからね。
アメリカでは、リーマンショックなどの金融危機が重なったこともあり、「もっと多く」「より多く」の大量消費文化の中に、「Less is more」=物が少なくても豊かな生活は可能だという考え方が、一気に受け入れられたのかもしれません。
私たち日本人には「装飾を排除した美」や「わび・さび」という文化が根付いているので、ミニマリストの考え方は、比較的受け入れやすいのではないでしょうか。
「捨てる」だけでなく、豊かな暮らし実現のために、まず「物を厳選する」ことから始めてみてはいかがでしょう?
(池田絵里)
(池田絵里)
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