夫の飲み会にイライラ! ママたちが不機嫌になるのは深い理由がある【コソダテフルな毎日 第50話】
Woman.excite / 2017年12月7日 12時0分
いよいよ2017年も終わりが見えてきました。忘年会シーズンがやってきましたね(遠い目)。
今日のテーマは、
「夫の飲み会」についてです。
■「夫の飲み会」のあり方
「飲み会」。
酒を酌み交わし飲食をともにすることにより、お互いの仲をより深める行為でありますけれど(知っとるわ)、
自分が参加するのと、夫に参加されるのとでは、沸いてくる感情が正反対なのはなぜなのでしょう。
現在妊娠中の方たちに、少しだけ先を走っている私からアドバイスさせてください。
お子さんが生まれてくるまでに、産後の「夫の飲み会」の在り方について話し合っておいたほうがいいような気がします。
たとえば「飲み会は断ってほしい」だとか、「飲み会に行ってもいいけどかわりに○○してほしい」だとか。
事前に話し合っておくことで、産後1年間のモメ事をずいぶんと減らせるような気がします(我が家の場合はここがうやむやだったので争い事も増えました! 笑)。
赤ちゃんが1人加わるだけで、夫婦2人だけの時の生活とはガラリと変わります。
特に母親側の生活は全然違ってきます。
今まで気にもならなかった夫の飲み会が、妙に癪(しゃく)にさわるようになってくるのです。
では、なぜ、夫の飲み会に対して、妻はイライラしてしまうのでしょうか。
その理由を今回私なりに考えてみました。
■飲み会=夫にとっては「日用品」、妻にとっては「貴重品」
まず、夫(父親)側と妻(母親)側では、「飲み会」の位置付け自体がそもそも違っているような気がします。
夫側からしたら、飲み会は子どもが生まれる前も、生まれたあともさほど位置付けは変わらないものだと思います。
手に入れようと思ったらすぐに手に入る日用品のようなもの。
しかし、母親側からしたら、出産と同時に一気に遠い存在になります。
そもそも妊娠・出産・授乳中とお酒自体が飲めなくなりますし、母親じゃないと子どもが寝ないとか、続けて第2子・第3子が生まれるだとか、とにかく夜に出掛ける機会が一気に減ります。
今まで日用品だったものが急に貴重品になるのです。
■妻が飲み会に行くには段取りが必須
私の場合は飲み会といえば、大学時代の友人たちと年に1回ほど集まったりするぐらいで、スペシャルもいいところです。
飲み会ではなく、友人と晩御飯を食べに行くにしても、実家に帰省したときに母親に子守りをお願いしてようやく行けるという生活でした。
この日のこの時間帯はよろしくお願いします、とかなり前の段階から約束しておいて、その日にむけて段取りを組みます(ただし子どもたちが幼稚園に入った今はずいぶんと余裕ができました)。
飲み会に限らず、次男が0歳の時には友人の結婚式も欠席で返事を出したこともありましたし(哺乳瓶を一切受け付けない赤ちゃんだったので、預けることができませんでした)。
他の友人たちみんなが集まっていても自分だけは行けなかったりと、行きたくても断らざるをえない機会がぐんと増えました。
■飲み会に行くととがめられる妻たち
数年前に初めてママ同士の飲み会に参加したことがあるのですが、みんな口をそろえて言うのが「こんな機会、年に1回あるかないか」だったり「今日が初めて!」でした。
なかには「21時には絶対帰らないと」と言われている方もいて、その理由を聞くと「母親たるもの夜遊びするとは何ぞや!」的なことをご主人から言われてたりもして…。
正直、今でもまだそんな家庭があるのかと驚きましたが、そういえば私の友人でも「お姑さんにとがめられたから行けない」といって、何年も会えていない友人がいることを思い出しました。
どうして父親は飲みに行っても誰にもとがめられないのに、母親が飲みに出掛けるとこんな風に言われないといけないんでしょうね…。
なんなんでしょう。これ!
■妻のほうが「~せざるをえない」が増えていく
女の人は「子どもがまだ小さいから…」とか「子どもが熱をだしたから…」とか、行きたくても行けない状況が多くなりますし、「今はそうせざるをえない時期なんだ」と自分に言い聞かせています。
が、一方で男の人の場合、「今はしょうがない」という時期がありません。
母親に比べて、子どもが熱を出したからといって飲み会を断るケースはほとんどないように思いますし、子どもを理由に結婚式を断ることはもっとないように思います。
また、子どもが小さいうんぬんに関わらず、女友達は結婚すれば見事に、年末年始・盆休みは会えなくなりました。
ご主人の実家のほうに帰省してしまうからです。
しかし、夫側の友達は結婚しても子どもが生まれても年末年始・盆休み・変わることなく会い続けることができています。
これでもわかるように、女性のほうが結婚・出産によって環境を変えざるをえないことが多く、そして家族が増えるにつれ、どんどんと自分の予定よりも優先しなくちゃならないものが増えていきます。
この夫側と妻側の「~せざるをえない」差が少しずつ少しずつ積み重なって、妻側の心の余裕のタンクをすり減らしていってしまうんだと思います。
■夫にも同じ目線に立って欲しい
仮に、今まで簡単に手に入っていたトイレットペーパーが急に手に入りにくくなったらどうなりますか?
しかも、自分の住んでる地域だけがトイレットペーパー不足で、隣町はいつでも手に入れられる状況だったとしたら。
なんで自分のところだけトイレットペーパーがないんだ!! 隣町に住んでる人はいつでも買えるのに!! って怒りが沸いてきますよね。
そして、そのうち、「どうして、自分の街だけ買えないんだろう…」と疑問に思うようになり、ここで2つの思考回路に分かれると思います。
「よし! こうなったら隣町から仕入れてきてやる! もしくは供給体制を整えてやる!」となるか、「隣町の人だって、私と同じようにトイレットペーパーがない生活がどれだけ大変か味わえばいいのに!」となるか。
産後の母親の場合、私もそうだったのですが、後者になりがちだと思います。
目の前の生活に集中せざるをえないので、隣町からトイレットペーパーを引っ張ってこれるだけの余力がありません。
余裕があれば「ないなら自分で用意すればいい!」と前向きにとらえられますが、自分自身に心の余裕がなければ相手を自分と同じ環境に引きずりこみたくなるんです。
要するに、自分は赤ちゃんのお世話にひたすら集中して、いろんなものを我慢してるのに、今までとなにも変わらずに生活している夫はずるい!
私ばっかり我慢しなくちゃいけないもの、断らなくちゃいけないことが多くなるなんておかしい!
夫だって親なんだから私と一緒の目線にたってほしい。
私と同じように家庭第一・子ども第一で生活してほしい! って求めてしまうんでしょうね。
■自分が満たされていないと、相手に優しくできない
でも、妻だって決して、「飲み会は全部無駄!」「全部断ってこい!」なんて思っていないんですよ。
どちらかというと寛容でありたいと思っていると思います。
仕事の付き合いで断れないというのも理解しようとしていますし、外で働いてきてくれている夫に息抜きの場を与えてあげたいという気持ちも持っています。
でも、自分が満たされていないと、相手に優しくできないんです。
じゃぁどうすれば妻が満たされるのかといえば、絞めるところを絞めてほしいんです。
大事なところをギュッ! と押さえてくれさえいれば笑顔で送り出せるものを、そこを押さえずに出ていってしまうから、自分勝手な夫のように映ってしまうんです。
言い方を変えれば、絞めるとこさえ絞めていれば、世の旦那さんだってもっと罪悪感なく飲み会に出掛けられますし、うまく立ち回れるはずです。
具体的な絞めポイントは…
後編(12/14UP)につづきます。
(ちゅいママ)
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