<インタビュー前編>キム・レウォン、ドラマ「パンチ」は名セリフが多く魅力的な作品
Wow!Korea / 2015年4月18日 9時14分
※ドラマのネタバレになる内容が含まれています。
韓国で2月に終了したSBSドラマ「パンチ」で、キム・レウォンが演じたパク・ジョンファンは死ぬ瞬間、明るく笑った。チョ・ジェヒョン演じるイ・テジュンのファッション感覚を指摘する冗談。たとえ死に物狂いで闘っても、一時は同じ船に乗った同志としてテジュンに対する愛情が残っていた。死ぬ前にテジュンと焼酎を飲む。冗談を言いながら笑わせるこのシーンは、多くの名セリフを生んだ「パンチ」でも最高のものだといえる。
「パンチ」は台本が遅れたということもあったが、何より脚本家のパク・ギョンス氏が俳優を信じていたはずであり、後半の方では、前半と違って細かいト書きなどはなかった。このシーンでも“笑う”という注文はなかったという。キム・レウォンは「パンチ」でいつにも増して明るく笑いながら未練なく旅立っていくジョンファンの険しかった最後を代弁したのだ。子役キム・ジヨンが演じた娘パク・イェリンが生きていく世の中は、今よりはもう少しよくなることを願う気持ち。死ぬ直前まで行なっていたテジュンら巨悪な者たちとの争いは息が詰まるほど熾烈なものだった。自分のすべきことを全て終えたジョンファンが死すらもまぶしいくらいに幸せなこのシーンは、多くの視聴者の涙を誘った。
ジョンファンは余命いくばくもない若者だった。成功のために他人を踏みつけることができる正義とはかけ離れた検事。しかし死に近づきながら汚い世の中と闘わなければならないことが起きた。正義を具現することよりは家族を守るために奮闘する側に近かった。一日が違うように命綱を離すようになるジョンファンは、回が進むほどどんどんやせこけていくキム・レウォンの外面的変化によってさらに実感がわいた。
「映画に出演する前に15kgやせて、その後ドラマを撮影しながら5kgやせましたね。今は71kgです。僕は食べることが好きなので、作品に出演する時は意図的に体重を調節するんです。やせたら病んでいるようにみえると思ってやせました。だけど後からは疲れがたまって、病気にしてもひどくなりすぎてしまいました。だから後半からは食べるようにしていきました。でもその時はご飯を3杯食べても眠れないから、やせていったんです。本当に最後の1か月は顔を洗うのも3日に1回ぐらいでした。髪の毛も洗って手入れする時間がなくてそのままだったり…ジョンファンの出演分がものすごく多くて時間がさらになかったんです。」
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