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<インタビュー>映画「奸臣」チュ・ジフン、まじめな撮影現場でイタズラは我慢した

Wow!Korea / 2015年5月30日 8時37分

俳優チュ・ジフン

俳優チュ・ジフンはとぼけて見せた。バラエティー番組で問い詰めると“強烈なコメント”をトントンと吐き出した。しかし軽くはなかった。どの地点で雰囲気を転換しなければならないのか、どんな質問に身を入れなければならないのかを正確にわかっていた。他の20~30代の俳優では見ることのできない自由奔放さと余裕から人間味が加わった。

そんな彼の“おとぼけ”は韓国で5月21日から公開された映画「奸臣」でも見ることができる。チュ・ジフンは、李氏朝鮮第10代国王の燕山君(ヨンサングン)の時代に父イム・サホン(チョン・ホジン)と共に国を翻弄するイム・スンジェを演じる。劇中全ての人物と関係を結び、ストーリーを展開していく役割もあり、ほとんどのシーンに姿を現す。ラブシーンもアクションシーンもこなした。肉体的にも感情的にも相当のエネルギーを要するものだった。

撮影現場の雰囲気は真剣になる以外なかった。燕山君の時代は「ホンチョンマンチョン」(=「興に乗じて思う存分楽しむ」の意)という言葉が出てくる時代だ。これをスクリーンで再現するために念入りに作りこまれたセットが必要だった。制作費と直結する問題でもある。登場人物の数も多いが、人物たちが持つ狂気を見せるシーンがあちこちに盛り込まれている。「低予算映画じゃないのか?」と聞き返したチュ・ジフンは「重いシーンでいかがわしい話はできない」とふざけた言い方をした。同じ年代の俳優らと共演した前作「いい友達」で思いきり出した“イタズラ”を本作ではぐっと堪えた。

「ミン・ギュドン監督自身が、現場で俳優の緊張感がない姿に乗り気がしないようです。監督ごとに好みはあり、リラックスするように求める人もいれば、緊張感を求める人もいます。その時々で俳優はカメレオンのように合わせていかなければなりません。一般社会でも同じではないでしょうか。人間関係というのは皆同じようですね。それが生きがいでもあると思います。」

たいしたことのないように言ったが、チュ・ジフンとミン・ギュドン監督の縁は格別なものだ。チュ・ジフンのスクリーンデビュー作「アンティーク‐西洋骨董洋菓子店」で、ミン・ギュドン監督は当時、新人だったチュ・ジフンを主演に抜擢した。その後、ミン・ギュドン監督が携わる映画制作会社「秀(ス)フィルム」が制作し、ミン・ギュドン監督の妻でもあるホン・ジヨン監督が演出した映画「キッチン~3人のレシピ~」、「結婚前夜~マリッジブルー~」などにチュ・ジフンは出演した。「秀フィルムの奴隷だ」と気安く冗談が言えるほど打ち解けた関係である。

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