【個別インタビュー】ユ・スンホ&シウミン(EXO)共演「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」、パク・デミン監督が明かす秘話
Wow!Korea / 2017年1月11日 19時17分
―説話の中に登場するキム・ソンダルは、経験豊かな老詐欺師だとか。本作では若く美しく、セクシーな人物として描いていますが、それはどうしてですか?
説話では、余裕があって、歩き方もゆっくりで、それでいて人を騙して、世の中の出来事を風刺するという人物として登場しますが、そのイメージで映画化すると、つまらないなと思ったんです。むしろ、若々しい活力を吹き込み、走り回りながら、人を騙すことを楽しんでいる人物にしたかったので、若くてセクシーなキャラクターにし、そのイメージにぴったりなユ・スンホさんにお願いすることにしました。
―キャラクター設定ができてから、ユ・スンホさんをキャスティングしたということなんですね。
ユ・スンホさんを使いたくてシナリオを変えたのではなく、キム・ソンダルの設定を若くしたので、若くてちゃんと演じられる俳優は誰かと考えたときに、ユ・スンホさんだったということです。
―韓国には若くて実力のある俳優がたくさんいらっしゃると思いますが、ユ・スンホさんをキャスティングした決め手というのは?
彼は23歳だと思うんですけど、経験豊富で、確かな演技力を持っている若手俳優というと、それほど多くはいないと思います。今回、映画の中で、変装していろいろな人物になるため、すごく入り込んで感情表現をしなくてはいけないので、それができる俳優というと、選択肢が限られ、真っ先に思い浮かんだのがユ・スンホさんだったので、彼にオファーしました。
―制作側がこの俳優だと思ってオファーしても、ダメになるケースもあると思いますが、今回は第一希望が叶ったということですね。
そうです。通常はシナリオを渡して、短くても2週間、長いと1か月ぐらい、出演可否どころか、連絡すらないこともあるぐらい、返事を待たないといけないんですが、今回はシナリオを渡して、翌日に連絡がきたんです。「シナリオを楽しく読みました。ぜひ会いたいです」と。それで、すぐに会うことになって、とても順調に進みました。
―先ほど変装のお話も出ましたが、ユ・スンホさんは女性、老人、王などの変装から、いままであまり見られなかったコミカルな演技を披露するなど、彼の新たな一面を監督が引き出したと思いますが、どのような演技指導をされましたか?
ユ・スンホさんはキャリアが長いので、指導したというより、相談しながら進めていきましたね。基本的にはマジメな人なんですが、時折茶目っ気のある姿を見せていたので、そういう部分を上手く引き出そうという話をしました。
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