【個別インタビュー】「風の色」クァク・ジェヨン監督、古川雄輝×藤井武美との撮影を振り返る! 「藤井武美がソン・イェジンやチョン・ジヒョンのようになってくれたら」
Wow!Korea / 2018年1月22日 18時39分
そして、すごくプレッシャーを感じながら撮ったのは、最後のマジックショーのシーンですね。今回はコンテがなかったので、なおさら肩の荷が重かったんです。でも、実際撮影に入ると、思っていたほど、プレッシャーを感じず撮れたので、すごくよかったと思います。北海道はなんとか寒ささえしのげれば、いろんなシーンが撮れるなと思いました。でも、実際にはそこまで寒くはなかったです(笑)。
―撮影でお忙しかったと思いますが、北海道は満喫されましたか?
撮影中は満喫とまではいかなかったんですが、2007年にロケハンをしたときは、北海道の路線に全部乗りましたね。列車に乗って、北海道を回ったんです。「猟奇的な彼女」のとき、全国の列車に乗って韓国中を回ったのと同じように、北海道でも列車に乗って、たくさんのものを見て、おいしいものを食べたことをいまでも覚えています。
―先ほども話に出ましたが、監督はロケーションへのこだわりが強いようですね。
ロケーションにこだわる、というより勘が働くことがあるんですよ。今回、雨のシーンで、横浜の博物館が出てくるんですが、最初なかなか見つからなくて、私自身、その建物を見たこともなかったんです。でも、スタッフに「何かありそうだから、見てきて」と横浜に行かせたら、その場所が見つかったという。北海道のウトロでも、空き家が必要だったんですが、行ってみたら、まさにぴったりの空き家があったし、そういう勘が働くことがあるんです。
―日本の俳優と仕事をするのは今回2度目だと思いますが、日本の俳優の印象はいかがですか?韓国、中国の俳優との違いはありますか?
韓国と日本の俳優はすごく似ていますが、日本はマネジャーがすごく動いていて、マネジャーパワーが強いなと。韓国はどちらかというと、俳優の意見が強くて、中国はさらに俳優の力が強い(笑)。日本の俳優は真摯な姿勢で臨んでくれるし、監督の言うこともよく聞いてくれますね。あと、日本は撮影が終わると、監督から俳優に花束を渡すのが、すごくステキだと思います。なので、韓国でも中国でもそれをやってみたら、すごく評判がよかったんです。だから、私がそういう日本の文化を広めたことになりますね(笑)。
―また日本の俳優と仕事をしたいというお考えは?
これから作ろうと思っている作品もあるし、企画もあるし、引き続き一緒に仕事をしていきたいと思っています。
―クァク監督の作品は、若者が主人公の作品が多いですが、今回の「風の色」もフレッシュな2人に加え、竹中直人さん、袴田吉彦さん、小市慢太郎さん、中田喜子さんといった実力派・ベテラン俳優が脇を固めていますね。
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