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「ベイビー・ブローカー」是枝裕和監督、凱旋記者会見に登場!「カンヌ」最優秀男優賞ソン・ガンホとの濃いエピソードも

Wow!Korea / 2022年6月14日 9時15分

また、是枝作品と言えば子どもの俳優に台本を渡さず、口伝えなどで状況を説明し、自然な演技を引き出す手法が有名だが、本作でも途中から旅に加わる少年ヘジンを演じたイム・スンスに対し、同じ手法を使ったということで「オーディションで見つけた子を選び、台本を渡さず、通訳を介してセリフを渡していきました。勘のいい子だったので、旅をしながらだんだん悲しい話になっていくのは彼の表情にも現れていると思います」と明かす。

この少年の演技について「映っているものは最高だと思います。映画の中に残っているものは本当によかった」と惜しみない称賛を送る一方で、演じている時以外の時間に関しては「本当に大変でした…」と苦笑い。「映画の現場が楽しくて仕方なかったみたいで、はしゃいじゃってテンションが上がって止まらなくなっちゃって…。カン・ドンウォンが面倒を見てくれるようになって、これはみんな静かに撮りたい気分だなという時は、ドンウォンが遊びに連れて行って、スケボーを一緒にやったり、面倒見がいいんです。どんなにはしゃいでも怒ったりはしませんが…本当に大変でした(苦笑)。モーテルでのシーンで、ドンウォンとイ・ジウンさんが赤ちゃんにミルクをあげながら、ちょっとしっとりしたやりとりをするシーンがあるんですが、あのシーンでベッドで彼が寝ているんですが本当に寝てるんです。はしゃぎ過ぎて『ここではしゃがれるとシーンが成立しない』と思ったんですが、『これ、ちょっと暗くすれば寝るぞ』と思って暗くしたら本当に寝て、あのシーンが終わるまで3時間くらい熟睡していました」と明かした。

もうひとり、子役以上に小さな赤ちゃんが全編を通して出演しているが、コロナ禍のさなか、クランクインの2か月前に決めなくてはならず、生まれて1か月くらいの赤ちゃんの動画を見て「顔とかではなく、動きのいい子。音に反応して動いてくれる子を選んだ」という是枝監督。それが見事にハマったようで「ガンホが動けば目で追うし、顔を触ったり、髪の毛を触ったり、目の前の世界に感心がある子で、それがとてもよかったです。全く苦労しなかった」と明かす。「ホテルの広場で、赤ちゃんを渡された女性のほほを触って、女性が『触ったわ!』と言うんですけど、あれはアドリブです。あのシーンは『すごいな』と思いました」と0歳の名優を称賛した。

前作ではフランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴを主演に迎え「真実」をつくり、今回、韓国で「ベイビー・ブローカー」を監督したが「英語圏で撮りたいという思いは?」と問われると、是枝監督は「『いずれチャンスがあれば英語圏で撮りたい』と話すと(報道で)『いずれチャンスがあれば』がなくなっちゃうんですよね(笑)。それで『英語圏で撮りたい』だけが残ると、いま自分がやろうとしていることとズレるので、『いずれチャンスがあれば』と削らないようにしてください(笑)」と報道陣に要望。

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