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【個別インタビュー】パク・チャヌク監督、「BTS(防弾少年団)」RMやK-POPアーティストなど、若い世代がこの映画を理解し、好きだと言ってくれることはありがたいこと」

Wow!Korea / 2023年2月2日 16時8分

【個別インタビュー】パク・チャヌク監督、「BTS(防弾少年団)」RMやK-POPアーティストなど、若い世代がこの映画を理解し、好きだと言ってくれることはありがたいこと」

映画「オールド・ボーイ」や「渇き」、「お嬢さん」など、刺激的な素材で世界中の観客と批評家を唸らせ続けてきた鬼才パク・チャヌク監督の新作「別れる決心」が2月17日(金)より日本全国で公開する。長編映画としては約6年ぶりとなる本作は、山での転落事故をきっかけに刑事と容疑者として出会った2人が疑いを抱きつつ惹かれ合っていくサスペンスロマンス。映画公開に先駆けて行われたパク・チャヌク監督のインタビューでは、演出の構想や撮影秘話、印象的なシーンなどについて語ってくれた。

本作のはじまりは、英国BBCで放送された初のテレビ・シリーズ「リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ」の撮影でロンドンに滞在していたパク・チャヌク監督と、これまで多くの作品を共にしてきた脚本家のチョン・ソギョンとの会話からだった。作品を作る上でパク・チャヌクの頭の中には二つの素材があり、一つは彼が若い頃から大好きだったというイ・ボンジョ作曲の韓国歌謡「霧」。彼は歌詞にあるような霧の街を舞台にしたロマンス映画を作りたいと思ったそうだ。そして二つ目は彼が好きなスウェーデンの推理小説、警察官のマルティン・ベック・シリーズのような、彼好みの性格の刑事キャラクターが登場する映画を作りたいということだった。その二つの構想がチョン・ソギョンとの会話の中で一つに融合し形になっていったそうだ。

劇中の主人公ヘジュン(パク・へイル)は穏やかで清康な男だが、事件の被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)との出会いをきっかけに先の見えない霧の中を進むような日々を送ることになる。本作ではあえて強烈な展開や描写を選ばず、見るものの心を静かに浸食していくような展開にしようと思ったという。

「チョン・ソギョン作家とは今回の映画は、露出や情事の場面、暴力的なシーンなどはできるだけ排除しようと話していました。そして、繊細で微妙で優雅で深みのある少し隠しているような感覚の映画にしたいと思いました。ただ、繊細で微妙で優雅であっても、観客にちゃんと感じてもらえなければ意味がないので、抑えながらも感じてもらえるようなものにしたいと思いました。そのためにも、それ以外の刺激的な表現は避けようということになりました。だからこそ俳優の目の動きや揺らぎ、小さな表情に加えて、編集やカメラワークなどの技法で補って表現しようと思いました。ですから『愛している』という言葉を言わなくても表現できるような映画を作ってみようと思いました」。

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