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【個別インタビュー】映画「不思議の国の数学者」パク・ドンフン監督、「かなわないと思っていた魔法もかなう」勇気と希望を抱かせる心温まる作品

Wow!Korea / 2023年4月25日 15時12分

【個別インタビュー】映画「不思議の国の数学者」パク・ドンフン監督、「かなわないと思っていた魔法もかなう」勇気と希望を抱かせる心温まる作品

映画「シュリ」「オールド・ボーイ」「新しき世界」など、韓国映画界を代表する名優チェ・ミンシクの3年ぶりとなる復帰作「不思議の国の数学者」が、4月28日(金)よりシネマート新宿ほか全国で公開されることが決定した。本作は、脱北した天才学者と挫折寸前の劣等生の2人が出会い、数学を通して人生を見つめ直していく物語。本作の監督を務めたのは、本作が初の長編商業映画に挑戦するパク・ドンフン。日本公開に先立ち、パク・ドンフン監督のオンラインインタビューが行われた。

「不思議の国の数学者」は、2020年に公開予定の作品だったが、コロナ禍によって公開が延期されていた。韓国で公開されたのは、2022年3月9日。公開されるまでの時間はもどかしかったことだろう。

「公開されるまでの時間は、当然、愉快な気持ちではありませんでした。まるで、車に乗って一度トンネルに入ったけど、そのトンネルが終わらないような、ずっと苦しい夢を見ているような時間でした。そして、公開が決まったときには本当にとてもうれしかったです。ついに観客にこの作品を届けられるのだと思ったのですが、感染者のグラフが上がってしまっていた時期でもありました。公開したあたりから65万人くらい感染しているという状況で、公開の時期的には大変な時期に当たってしまいました。ですから、そういう中で、劇場にお越しいただいた皆さんを本当に尊敬しています。結果的には劇場で見るよりはNetflixで観る方が多かったですね」

“数学”と“脱北者”というと、堅い映画というイメージをもたれがちだが、それらを通して問題を解決することを伝えるため、そして自分の幸せをつかむというメッセージが込められている勇気と希望に満ちたあたたかな感動作。

「シナリオをいただいたときから、数学というモチーフは中心にありました。それを見た時、数学というのは何かを正面から突破するような意味合いがあるのではないか、何か問題を解決するということを伝えるためにこの数学というモチーフが使われているのだと判断しました。映画撮影する前に、資料調査をしたのですが、その資料にあったのが、ある哲学者の言葉として、数学というのは発明でなく発見だということが書かれていました。存在するとは思っていない、何か新しい可能性を2人が求めていくそんな物語と重なると思いました。そして脱北者についてですが、この映画においては、理念や政治というものは排除しました。例えて言うならキューバの野球選手が野球をしたいと思って、もっと野球を楽しみたいという思いから、自国を脱出してアメリカに行くような、幸せをつかむために脱出するような、そんなイメージとも重なることがあったので、自分の幸せを求めるために脱北してきた人達だというそんな位置づけで考えてみました」

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