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【ずいひつ】麗澤大学:徳永澄憲学長「小規模と国際性にこだわる!」

財界オンライン / 2022年5月22日 11時30分

麗澤大学・徳永澄憲学長

麗澤大学は1935年、創立者の廣池千九郎が「道徳科学専攻塾」という私塾を開いたのが始まりです。以来、知識と道徳は一つに調和すべきであるという「知徳一体」の理念の下、世界と地域に貢献する「品格あるグローバル人材」を育成すべく邁進してきました。この道徳性と国際性を併せ持つ教育は麗澤大学でしか得られないものです。

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 しかし、世界は大きく変わっています。メガFTAによるグローバル化が進展し、日本国内は少子高齢化が進み、新型コロナの感染拡大やロシアによるウクライナ侵攻で世界経済は混沌とし、先が見えない危機がいつ襲ってくるか判りません。

 まさに新しい時代が始まっていく中で、これからはその新たな時代を切り拓いていく若い人材が求められてきます。具体的には、グローバル社会を生き抜くグローバル力、専門的な知識と共に道徳性を併せ持つ人間力、AI・デジタル社会を生き抜く情報力・技術力、そして学び続けるキャリア力の4つを兼ね備えた人材ではないでしょうか。そこで本学は「未来教育構想」と新たな教育の4つの柱「麗澤スタンダード」を発表しました。

 まずは学部の新設です。2024年4月に工学部と経営学部を新設し、5学部体制へと進化。工学部では工学的知識とリベラルアーツ的素養を併せ持つ人材を育てます。また、情報システム工学・社会ロボティクス工学の2つの専攻を設け、データに基づく個別教育を徹底し、社会課題を解決することができる人材の育成を徹底していきます。

 経営学部は第4次産業の台頭や少子高齢化社会において、社会・ビジネス課題を解決する新しいビジネスと企業価値を創り出せる人材の輩出を目指します。日本初のファミリービジネスに特化した専攻も開設します。

 この5学部体制を進めていく上で新たな基礎となる全学共通教育が「麗澤スタンダード科目」です。24年度から体系的に再整備していきます。ここでコアとなる科目群は「道徳教育科目群」「グローバル教育科目群」「データサイエンス教育科目群」「キャリア教育科目群」です。

 特に本学の強みでもある基盤英語教育科目は国際的な英語教育の専門家チームが常駐します。また、「CEFR(ヨーロッパ共通参照枠)」を参考にして開発したオーラルコミュニケーションスキルも活用し、TOEICの得点を1年で100点アップを目標に指導していく考えです。

 この「麗澤スタンダード科目」の中でも注力するのが「EdTech(Education Technology)」です。大学における成長や社会で自分らしく活躍するための可能性を最大化するのがEdTechになります。学生の目標に向けて習得した知識やスキル、プロジェクトを体験した結果がデータで蓄積される「学びのマップ」、学びをガイドするための「AIメンター」の導入も構想しています。

 併せて本学は教育改革にも取り組みます。22年度4月から100分授業とクォーター制度を導入。アクティブ・ラーニングなどによる教育手法の構造改革を行うことで、全ての学生が主体的な学修により、学びの楽しさを体感し、興味・関心を深める教育を提供していきます。

「小規模にこだわる。国際性にこだわる」――。これが本学のキャッチコピーです。小規模ゆえの教員や学生同士の距離の近さを活かし、中身の濃い学びを実現しています。本学はコンパクトで自然豊かな敷地にあります。これを生かし、新設2学部を加えた5学部が隣り合う学び場へと変わります。変化を恐れずに25年の創立90周年に向けて進化し続けていきます。

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