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日本最大の発電会社『JERA』新社長に奥田副社長 可児氏との共同CEO体制へ

財界オンライン / 2023年3月17日 15時0分

JERA副社長の可児行夫氏(左)と同・奥田久栄氏

「世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供するというミッションと、水素・アンモニアを活用した火力発電と再生可能エネルギーを組み合わせることで、日本から世界の脱炭素社会に変革していくというビジョンの両方を達成したい」

 こう語るのは、東京電力と中部電力の共同出資会社・JERA副社長の可児行夫氏。

 JERAは、可児氏が会長Global CEO(最高経営責任者)、同じく副社長の奥田 久栄氏が社長CEO兼COO(最高執行責任者)に昇格する人事を発表。可児氏は東京電力、奥田氏は中部電力の出身で両社のバランスを取った形だが、市場では異例の共同CEO体制について「経営判断のスピードが落ちないのか?」という声が挙がっている。

 JERAは日本の電気の約3割をつくる国内最大の火力発電会社。ただ、足元ではロシアによるウクライナ侵攻を受けて、火力発電所の主な燃料であるLNG(液化天然ガス)の価格が高騰。燃料の安定調達にも不安を抱えている。

 また、中長期的に見れば脱炭素化の流れが世界的に加速しており、同社も再エネなどの比率を高めながら、エネルギートランジション(移行期)を見据えて、LNGにアンモニアや水素を混焼してCO2(二酸化炭素)排出量を低減した新たな火力発電モデルを模索している。

 奥田氏は「日本は資源の少ない国、再エネ比率も少ないということを踏まえて、多様な選択肢を用意することが必要。どんな情勢下においてもクリーンなエネルギーを安定的かつ、経済的にお届けすることのできる新しい基盤をつくりたい」と語る。

 そうした中、異例ともいえる共同CEO体制に踏み切ったJERA。DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)が世界的に加速する中、素早い経営決断ができるか。両氏の連携やリーダーシップに注目が集まる。

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