【財務省】「政治とカネ」問題を巡り大臣が丁寧な説明に腐心
財界オンライン / 2024年4月12日 15時0分
財政運営に関する発信で〝安全運転〟に徹している印象の鈴木俊一財務相だが、国会では自民党派閥の政治資金規正法違反事件に関し、丁寧な説明に腐心している。「政治とカネ」を巡る野党からの攻勢や世論の反発をやわらげようと奮闘しているかのようだ。
3月26日の参院予算委員会で鈴木氏は「政治家でも一般の納税者でも公平に扱われていることを形としても示していかなければならない。疑念があれば、そういうことはないということを丁寧に示していく必要がある」と語った。
鈴木氏は同日、2023年分の確定申告の期限だった3月15日を終えたことについて「国税庁から特段の支障なかったと報告を受けた」と説明。SNSでは「#確定申告ボイコット」とのハッシュタグを付けた投稿が拡散。批判の矛先が鈴木氏にも向かい、2月の国会答弁では税務署などの担当者を踏まえ「申し訳ないような気もしている」と身内に気遣う場面も。参院予算委では「厳しい指摘、批判を受け、真摯に受け止めている」と言い添えることも忘れなかった。
一方、外国為替市場での円安進行について、鈴木氏は「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず」対応する姿勢を強調し、為替介入も辞さない姿勢を示唆した。
ただ、為替の動向を巡っては、神田真人財務官が鈴木氏に先立ち、記者団の取材に応じる形で円安進行をけん制することも少なくなく、「目立ちたがり屋の財務官に先を越されている」(財務省中堅)との声も。とはいえ、日銀の金融政策転換で日本経済は金利上昇局面に入り、財政運営の道のりは険しい。政権の要としても鈴木氏の手腕は今後も注目されそうだ。
日銀がマイナス金利を解除 企業も実力を問われる時代へ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
為替介入5兆円規模も…効果は息切れ気味、元手となる約200兆円「外貨準備」資金の限界は?
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月1日 20時49分
-
【財務省】34年ぶりの円安水準でデフレ脱却戦略に暗雲
財界オンライン / 2024年5月1日 11時30分
-
1ドル=160円台突入を指をくわえて傍観か…34年ぶり円安水準で問われる財務省の姿勢と曖昧説明
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月1日 9時26分
-
インタビュー:29日のドル/円急落、為替介入した可能性高い=古沢元財務官
ロイター / 2024年4月30日 20時41分
-
訂正物価の基調上昇なら、緩和度縮小「考えないといけない」=日銀総裁
ロイター / 2024年4月9日 16時33分
ランキング
-
1日本の名目GDP、2025年にインドに抜かれ世界5位へ…円安でドル換算が目減り
読売新聞 / 2024年5月5日 18時59分
-
2相鉄線「屈指の閑散駅」ついに一新へ! 大幅イメチェン&新改札も 完成時期は?
乗りものニュース / 2024年5月4日 8時42分
-
3投資家・バフェット氏、AIによる詐欺「史上最高の成長産業になる」…皮肉を込め警鐘
読売新聞 / 2024年5月5日 19時57分
-
4低所得国支援に1620億円 鈴木財務相、ADB総会誘致表明
共同通信 / 2024年5月5日 22時51分
-
5自治体テレワーク施設、利用低迷 コロナで設置、交付金の検証必要
共同通信 / 2024年5月5日 16時58分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください