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米レディット上場で、SNSに新時代か!?

財経新聞 / 2024年3月27日 9時39分

●米レディットが上場

 オンライン掲示板運営の米レディットが3月21日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。

 ロイター通信によると、取引初日の終値はIPO価格を48%上回る好調ぶりだった。終値での時価総額は80億ドル(約1.2兆円)の大型案件となる。

 2019年4月のPinterest以来となる大手SNSのIPO案件で、市場からは休眠状態になっていたIPO復活への期待も高い。

 ゲームストップ騒動が記憶に新しいが、米国版5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)と呼ばれるレディットがSNS界に新たな旋風を巻き起こすのだろうか?

●レディットとは?過去にはゲームストップ騒動で話題に!

 レディットは2005年の創業。サンフランシスコに本社を置き、インターネット上で雑談等ができる掲示板を運営しているSNS企業だ。

 広告収入が主な収入源で、売上高の98%を占める。2023年12月には、5億人以上が投稿している。

 書き込むために登録が必要ではあるが、匿名で利用可能。サブレディットと呼ばれるカテゴリーごとのコミュニティを立ち上げることができる。

 2019年~2021年にかけて若者を中心にアクティブユーザーが増加し、伸び率はTikTokやPinterestに次ぐ。

 2021年にはロビンフッダーと呼ばれる個人投資家がレディット内の掲示板で結託し、空売りを仕掛けたヘッジファンドをあわや倒産まで追い込んだ“ゲームストップ騒動”は有名である。

●レディットには課題も?

 レディットはビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を保有していることも、投資家から人気の1つである。

 現在のユーザーはほとんどが英語圏であるが、フランス・スペイン・ドイツなど非英語圏の欧州や、ブラジル・インドなど南米・アジアへの進出にも期待がかかる。

 他にも、顧客がAIトレーニングのため、プラットホーム上のデータをライセンス供与するビジネスも、軌道に乗るか期待されている。

 ただレディット自体は創業以来赤字が続いており、通期での黒字は2015年創業以来ない。赤字でも売上高の増加や営業利益は黒字化するなど、改善の傾向は見られ、今後も業績の面が課題となる。

 SNS業界は成長が止まり、冬の時代とも言われているが、レディット上場が一石を投じるか注目である。

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