大阪・天王寺ミオ、外貨両替機など館内に設置 訪日客急増受け対策
財経新聞 / 2024年4月11日 17時29分
JR西日本SC開発は、大阪市のJR天王寺駅ビル商業施設「天王寺ミオ」(天王寺区悲田院町)に、外貨両替機やプリペイドSIM自動販売機の設置を始めた。大阪府を訪れる外国人観光客が急増しているうえ、2025年の大阪・関西万博開催でさらに増えると見込まれているためで、両替などで下車した訪日客の受け入れも視野に入れる。
設置する機器はアクトプロ社の外貨両替機、ポケットチェンジ社の電子マネー両替機、パロットビーク社のプリペイドSIM自動販売機。設置場所はともにプラザ館2階で、外貨両替機と電子マネー両替機は2月に設置した。プリペイドSIM自動販売機は4月17日に置く予定。
外貨両替機は日本語、英語、中国語、韓国語など10カ国語表記。12種類の外貨が日本円に両替できる。電子マネー両替機は米ドルなど10外貨に対応し、うち米ドルとユーロ、中国元、韓国ウォンは硬貨も電子マネーに両替が可能。
プリペイドSIM自動販売機は現金、クレジットカード、電子マネー、コード決済が利用できる。韓国、米国、欧州のグローバルSIMも販売し、日本人の海外旅行、出張にも対応する。
大阪観光局によると、2023年の1年間に大阪府を訪れた訪日客は、コロナ禍が一段落したことや円安で急増し、コロナ禍前の2019年比85%に当たる約980万人まで回復した。消費総額は約9,210億円で、2019年を11%上回っている。
2025年には大阪市此花区の夢洲で大阪・関西万博が開催され、円安の進行も続いている。今後、さらに大阪府を訪れる観光客が増加すると予測されていることから、JR西日本SC開発は関西空港から鉄道1本で到着でき、近くにあべのハルカスや通天閣など観光名所がある天王寺ミオに外貨両替機などを設置することにした。
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