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花粉の大量飛散シーズン到来 薬膳でできる花粉症ケアとNG食材 鼻水タイプにおすすめのレシピ3選

CREA WEB / 2024年3月3日 11時0分

 寒い冬から、気分も華やぐ春が近づきつつあるシーズン。お花見や、野外のイベントなどに外出される方も多いのではないでしょうか。しかし、この時期は「花粉症」の方にとっては辛い時。せっかくの外出も、思う存分楽しめないということも。陽気がいい日は特に、花粉の飛散量がアップするので、外出を控えてしまう方も多いようです。

 寒暖差の残る春先シーズンに、気になる花粉症の症状は「鼻水」です。薬膳では、鼻水は体の排出力が落ちることで、余分な水が留まってしまい起こる現象だと考えられています。今回ご紹介するメニューでは、日常でも使いやすい薬膳食材をセレクトしています。花粉症シーズン、鼻水トラブルが絶えない方は、毎日のご飯でできる薬膳ケアをぜひご活用ください。


◆タラと大葉のふりかけ


冷えが原因のサラサラ鼻水に。

 タラは、体の余分な水分を尿として排出する効果のある食材です。鮮度が落ちると臭みが気になる魚ではありますが、フワフワの繊維状になるまでしっかり加熱することで臭みもなくなり食べやすく、保存性も高い料理に仕上がりますよ。

 こちらのメニューは、冷えが原因のサラサラ鼻水タイプの方におすすめです。冷えを改善する海老や、大葉、生姜がたっぷり入った香りもいいふりかけです。

●材料(4人前)


エビには冷えを改善する効果が期待できる。

・真タラ:2匹
・生姜:10g
・大葉:10枚
・干しエビ:大さじ2
・梅干し:2個
・塩:少々

●作り方

(1)大葉は千切りにします。生姜はすりおろし、梅干しは種を取り除き、細かく刻みます。


大葉は千切りに。生姜はすりおろし、梅干しは種を取り除き、細かく刻む。

(2)タラは皮と骨を切り取り、ぶつ切りにします。


タラは皮と骨を切り取り、ぶつ切りに。

(3)フライパンにタラを入れて弱火で炒めます。


フライパンにタラを入れて弱火で炒める。

(4)タラを、木べらで細かく潰すように炒めます。


タラを、木べらで細かく潰すように炒める。

(5)10分ほど弱火で炒め続けると、タラの繊維がほぐれてフワフワの状態になります。


10分ほど弱火で炒め続けると、タラの繊維がほぐれてフワフワの状態に。

(6)干しエビ、大葉、梅干し、生姜を入れ、全体を混ぜます。


干しエビ、大葉、梅干し、生姜を入れ、全体を混ぜる。

(7)均一な状態に混ざったら、塩で味を整えます。


均一な状態に混ざったら、塩で味を整える。

(8)器に盛り付けて完成です。
※冷凍保存で1カ月、冷蔵保存で1週間を目安にお召し上がりください。


大葉の香りがリラックスを誘う。

◆ハトムギと小豆の薬膳粥


粘度のある鼻水や鼻詰まりが気になるときに。

 体の中の余分な水を排出する効果の高い「小豆」や「ハトムギ」を利用したお粥メニューです。小豆はデトックス効果のある食材で、体に溜まってしまった老廃物や余分な水を体外に排出してくれます。

 粘度のある鼻水や、鼻詰まりが気になる方におすすめのレシピですが、お粥以外にも、いつものご飯に黒豆や小豆、ハトムギを入れて炊いても手軽に利用できます。同じ豆料理でも、砂糖をたくさん利用する煮豆などは、消化に負担がかかることからアレルギー反応を逆に増強させてしまうので気をつけましょう。

●材料(2人前)


豆類をごはんに炊いて入れるのも◎。

・うるち米:1合分
・黒豆:大さじ2
・小豆:大さじ1
・ハトムギ:大さじ2

●作り方

(1)黒豆はさっと洗い、ひと晩水で戻します。


黒豆はさっと洗い、ひと晩水で戻す。

(2)米を研いで鍋に入れ、小豆、ハトムギ、米類がかぶるくらいの水を入れます。30分~1時間、吸水時間を置きます。


米を研いで鍋に入れ、小豆、ハトムギ、米類がかぶるくらいの水を入れる。30分~1時間、吸水時間を置く。

(3)(1)の黒豆を戻し汁ごと入れて、弱火で加熱します。


(1)の黒豆を戻し汁ごと入れて、弱火で加熱。

(4)途中、水分が足らなくなってきたら、その都度足しながら煮ます。


水分が足らなくなってきたら、その都度足しながら煮る。

(5)黒豆が柔らかくなるまで、弱火で30分ほど煮ます。
※鍋底に焦げ付かないように、時々かき混ぜながら加熱しましょう。


黒豆が柔らかくなるまで、弱火で30分ほど煮る。

(6)器に盛りつけて完成です。


彩りも素敵!

◆海老と椎茸の蓮根蒸し


花粉症予防にぴったり。

 花粉症の症状は、まだそれほど酷くないけれど、悪化しないように予防をしたい方におすすめなのがこちらのメニューです。レンコンやブロッコリーは、免疫力をアップし、アレルギーに負けない強い体作りに活用できる食材です。花粉症の悪化が気になる方は、日頃から取り入れ、予防に努めましょう。

 蒸し料理は、油を使わずに蒸気で調理するため、炒め物や揚げ物よりも体に優しい調理法です。胃腸の消化力が落ちているときや、アレルギー反応が出始めているときは油を使わずに作れる蒸し料理に挑戦するのもいいでしょう。

●材料(4人前)


おもてなしメニューとしても活躍!

・海老:150g
・椎茸:3個
・レンコン:300gほど
・ブロッコリー:1個
・片栗粉:適量

<下味調味料>
・片栗粉:20g
・調理酒:大さじ1
・塩胡椒:少々

●作り方

(1)ブロッコリーは房に切ります。椎茸は石づきを切り落とし、細かく切ります。


ブロッコリーは房に切り、椎茸は石づきを切り落とし、細かく切る。

(2)レンコンは皮をむいて5mmの厚さほどに切って、水に15分さらしてアク抜きをします。


レンコンは皮をむいて5mmの厚さくらいに。水に15分さらしてアク抜きをする。

(3)海老は包丁でミンチにします。粘り気が出るまで刻んだら、ボウルに入れ、(1)の椎茸と混ぜ合わせます。


海老は包丁でミンチに。粘り気が出るまで刻んだら、ボウルに入れ、(1)の椎茸と混ぜ合わせる。

(4)<下味調味料>を入れてよく混ぜます。


<下味調味料>を入れてよく混ぜる。

(5)レンコンをボウルから取り出して水気を拭いたら、片栗粉を片面にまぶします。


レンコンをボウルから取り出して水気を拭いたら、片栗粉を片面にまぶす。

(6)片栗粉をつけた面に(4)のタネをのせ、もうひとつのレンコンで挟みます。


片栗粉をつけた面に(4)のタネをのせ、もうひとつのレンコンで挟む。

(7)(6)の作業を繰り返し、蒸し器の中心に1列に並べます。


(6)の作業を繰り返し、蒸し器の中心に1列に並べる。

(8)周りにブロッコリーを置き、10分加熱して蒸します。


周りにブロッコリーを置き、10分加熱して蒸す。

(9)海老に火が通ったら完成です。お好みでポン酢や醤油を添えましょう。


海老に火が通ったら完成。お好みでポン酢や醤油を添えても。

毎日のご飯に活かせる薬膳知識で、つらい花粉症シーズンを乗り切ろう!

 今回は、余分な水を体外に排出するメニューをご紹介しましたが、そもそも花粉症が悪化するような食材を避けることも大切です。特にアルコールや甘いお菓子、揚げ物、辛い料理は症状を悪化させる原因にもなるので、花粉の飛散量が多いシーズンは控えるように心がけましょう。

 そして、鼻水の原因にもなる水分は、知らず知らずのうちにたくさん飲んでしまいがち。特に排出が弱っている時期は、ご飯の中で食べるスープや味噌汁からも水分は摂取できるので、飲みすぎないように気を付けましょう。ポイントは、「喉が渇いたら飲む」を意識することです。毎日の食生活でできる花粉ケア、ぜひご活用ください。


さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は、企業様向けフードコンサルティング事業を行う、motto cooking tableを主宰する傍ら、レシピライターとしても活動中。また、国際中医薬膳師として、アレルギー体質などの不調に悩む子ども達へ、美味しく食べて健康になれる薬膳料理「こども薬膳」を広める活動も行う。

文・撮影=さとうあい

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