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チャットで「。」を使うのって怖いですか? 部下に最近まで「怒っている」と思われていたようで驚きました。最近はこういうのも「ハラスメント」になってしまうのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月10日 4時40分

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チャットの文末が句点である場合、若者が恐怖心を抱くこともあるようで、最近では「マルハラ(マルハラスメント)」という言葉が使われるようになりました。職場ではハラスメントにならないように気をつけることはもちろん大事ですが、本記事では、マルハラという概念が作られた背景と、コミュニケーションで気をつけるべき点を解説します。

マルハラとは

チャットなどで「よろしくお願いします。」「承知しました。」と送る場合、一見何の変哲もない文章であっても、若者からしたら怒っているように思うこともあるようです。近年では、これを「マルハラ」というようになりました。
 
とはいえ、普段のやりとりで句点を使っている人からすれば、どうしてこれがハラスメントとして扱われるのか分からないのではないでしょうか。
 

文章が「。」で終わると怖がられる理由

文章が「。」で終わることに若者が恐怖心を抱く理由は、文章の表現方法が世代によって異なることが要因として挙げられます。
 
メールに長く親しんできた中高年の世代では、文章を句点で終わらせることが自然なことでした。しかし最近の若い世代はSNSに慣れ親しんでいるため、LINEのスタンプ機能や絵文字を使って豊かに感情表現することが当たり前となっています。
そのため、文末に「。」を使うということに馴染みがなく、スタンプや絵文字を使わない=真面目な話や怒っている場合と受け取られるのでしょう。
 
人によっては「無味乾燥」「感情がこもっていない」「怒っていそう」といったマイナスのイメージを持つこともあるのです。
 

パワーハラスメントの定義

とはいえ、文末に「。」を付けただけでハラスメント扱いをされても納得するのは難しいという人は多いのではないでしょうか。
 
そもそもハラスメントとは、人に対する「嫌がらせ」や「いじめ」などの迷惑行為を指します。「マルハラ」はいわゆる「パワハラ」から派生した言葉だと解釈できます。厚生労働省では、「職場におけるパワーハラスメントの定義」として次のように定義しています。
 
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」
 
厚生労働省の定義から考えれば、文末を句点にしたことが「業務の適切な範囲を超えて精神的苦痛を与えている」とは言い難いでしょう。
 
とはいえ、本意とは違った意味で解釈されてしまえば仕事や人間関係に支障が出ることも考えられます。そのため、円滑にコミュニケーションを取るための対策が必要です。
 

メッセージを送る相手やシチュエーションを考えておくことが大切

当たり前ですが、友人と会社の上司では関係性も異なるため、送られてくるメッセージの表現も変わります。大切なのは、メッセージをやりとりする相手や状況を踏まえて適切に表現方法を使い分けたり、誤解が生じないように普段からコミュニケーションを取っておいたりすることではないでしょうか。
 
場合によっては「口頭で誤解を解く」「柔らかい表現を使う」といったことをして、お互いの関係性を良好に保つ意識が大切です。
 

出典

厚生労働省 パワーハラスメントの定義について
 
執筆者:山本峻
2級ファイナンシャル・プランニング技能士 

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