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日本に敗れたイラク、6度目の五輪出場決定 3決延長戦で勝利…インドネシアは大陸間プレーオフへ

FOOTBALL ZONE / 2024年5月3日 3時15分

■U-23アジアカップ3位決定戦開催

 パリ五輪最終予選を兼ねたU-23アジアカップは現地時間5月2日、3位決定戦が行われ、イラク対インドネシアの一戦は延長戦の末、イラクが2-1で勝利。この結果、アジア3枠目の五輪切符を獲得した。

 アジアの五輪出場枠は「3.5」。すでに決勝へ進出した日本、ウズベキスタンの2か国が本大会行きを決めたなかで、3位決定戦の勝者も五輪出場が決まる。一方、敗者はアフリカ予選4位のギニアとのプレーオフに回るレギュレーションに。イラクは2016年のリオデジャネイロ大会以来、2大会ぶり6度目、インドネシアは1956年メルボルン大会以来、68年ぶり2度目の五輪出場を懸けた戦いとなった。

 序盤から一進一退の展開が繰り広げられたこの試合で、先手を取ったのは韓国人のシン・テヨン監督率いるインドネシアだった。前半19分、ショートコーナーからゴール前へ送ったクロスは跳ね返されるも、こぼれ球を拾ったMFイヴァル・ジェナーがペナルティーエリア外から右足ミドルを突き刺し、幸先よく先制した。

 イラクもすぐさま反撃に転じ前半20分、MFアリ・ジャシムがゴール前から右足で際どいシュートを放つも、これはGKの好守に阻まれる。すると同27分、コーナーキックを相手GKが弾いて高く上がったボールにMFニハド・モハンメドが反応。ヘディングで中央へ折り返したボールをDFザイド・タシーンが押し込んで1-1とした。

 ハーフタイムを挟んで迎えた後半は膠着状態が続く。そのなかで同27分、イラクはMFニハド・モハンメドが相手最終ラインの背後に抜け出し、チャンスが到来。相手GKが前がかりになった隙を狙い、無人のゴールにボールを流し込もうとしたが、インドネシアMFネイサン・ジョーアオンが間一髪でクリアし、ゴールとはならない。

 対するインドネシアはイラクの攻勢に耐えつつ、虎視眈々と反撃の機会を窺ったが決め手を欠く。逆に後半アディショナルタイムには、イラクに絶好機が到来。フリーキックからゴール前に送ったボールをフリーのザイド・タシーンがヘディングで狙うも枠を外れ、このまま延長戦へ突入した。

 延長に入ってもイラクがやや優勢に試合を運ぶなか同前半6分、自陣後方からのロングボールに反応したジャシムがペナルティーエリア内右から右足シュートを突き刺し、2-1と勝ち越しに成功。延長後半は互いにスコアを動かせず、このまま終了し、準決勝で日本に敗れたイラクが2016年のリオ大会以来、2大会ぶり6度目の五輪出場を決めた。

 敗れたインドネシアは5月9日に五輪開催国フランス(クレールフォンテーヌ国立サッカーセンター)で行われるAFC(アジアサッカー連盟)・CAF(アフリカサッカー連盟)大陸間プレーオフに回り、この試合の勝者が本大会行きを決める。(FOOTBALL ZONE編集部)

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