主審の“Xポーズ”が発動合図!! 「キャプテンのみ主審に接近可能」など下部カテゴリ新トライアルルールの詳細判明
ゲキサカ / 2024年3月25日 18時59分
クーリングオフ・ピリオドの長さは主審の判断によるが、気温が低い試合は高い場合よりも短くするといった配慮がされる模様。試合が再開可能だと判断された場合、キャプテンは改めてセンターサークルに向かって主審から説明を聞く。必要性がある場合は短時間のウォーミングアップ時間が設定され、その後再開するようだ。
1試合で行えるクーリングオフ・ピリオドは2回までで、その後も問題が続く場合は試合が中止になる可能性もある。また、主審はクーリングオフ・ピリオドを2回行わずとも試合を打ち切ることができる。
なお、チーム間の対立ではなく観客の乱入や雷雨などで選手の安全性が損なわれる可能性がある場合、主審はXポーズで中断を伝える。選手はロッカールームなどの安全な場へ避難する。
▽GKの長時間ボール保持
ゲキサカで過去に伝えたように、GKがボールを手や腕で保持できる時間の“6秒ルール”を8秒に伸ばして厳格化するというもの。現在のルールではゴール前での間接FKとなるため主審が反則を取りづらいといった側面があり、7秒以上ボールを保持しても反則になることはほとんどない。そのためトライアルルールでは違反した場合、GKがいた地点に近いサイドからのCKかペナルティーマークの延長線上からのスローインとなる。どちらの再開方法にするかは試合前に主催側が選択する。
IFABによると分析の結果、GKがすばやくボールを離したい場合は6秒以内に手放し、攻撃を始めたいがチームメイトの準備が間に合っていないことなどですぐに手放せない場合は6秒から8秒の間ボールを保持しているという。その一方、時間を稼ぐ意思がある場合は20秒以上ボールを保持する場合があることもわかった。以上のデータから、試行するルールでは時間設定が8秒になった。
主審はGKが明らかにボールを手でコントロールした時点から8秒のカウントを始める。残り5秒から0秒までは片手を挙げて指でカウントダウンを行い、選手らに残り時間が分かるようにする。GKが違反した場合、1回目は注意をして相手チームのボールで再開となるが、2回目以降はイエローカードの対象に。3回の違反で退場処分となる。
IFABはこれらのトライアルルールを適用する大会を募集している。希望する主催者はIFABに連絡をして許可を得てから採用となる。なお、今回のAGMでは昨年のFIFA主催大会で試行されたVAR介入後の判定アナウンスについて、全世界の大会で試行可能とすることも決まっている。
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