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抜群のスピードでサイドを切り裂く「左の破壊者」。川崎F U-18MF児玉昌太郎がプレミア初ゴールで勝利の主役に!

ゲキサカ / 2024年5月6日 19時7分

川崎フロンターレU-18の「左の破壊者」、MF児玉昌太郎(3年=川崎フロンターレU-15出身)

[5.5 プレミアリーグEAST第5節 柏U-18 0-2 川崎F U-18 日立柏総合グランド(人工芝)]

 スピード勝負、大いに上等。フロンターレの左サイドを任されたからには、やるべきこともわかっている。オレに付いてこられるものなら、付いてこい。目の前に立ちはだかろうとする相手は、全員ぶっちぎってやる。

「縦への推進力だったりスピード、左右両足のシュートにも自信があるので、そこは自分の武器かなと。去年はあまり試合に絡めなかった中で、コーチ陣に“11番”という番号を付けさせてもらっているので、それに見合った活躍を今後もできるように頑張りたいと思います」。

 プレミアリーグEASTの首位をキープしている川崎フロンターレU-18(神奈川)が誇る『左の破壊者』。MF児玉昌太郎(3年=川崎フロンターレU-15出身)が披露した鮮やかなドリブル突破とゴールセンスが、連敗を回避したいチームに大きな勝利を逞しくもたらした。


 開幕3連勝で迎えた前節。アウェイで昌平高(埼玉)と対峙した一戦は、1-3で敗戦。ただ、長橋康弘監督も「1人1人悔しい想いをしていたと思うんですけど、それは結果ではなくて『出し惜しみした』というか、自分たちの力を前半から出せなかったところに悔しさを感じていたと思います」と言及したように、自分たちの良さを出し切れなかったことが、何よりも選手たちに後悔を残していた。

 それは児玉も例外ではない。「昌平戦は自分も怖さがあまり出ていなくて、アシストした以外は自分の特徴が出せなかったので、もう柏戦では『前半から圧倒してやろう』という気持ちで入りました」。並々ならぬ決意を携えて、この日の90分間のピッチに足を踏み入れる。

 チームはアウェイの地で躍動する。開始早々から勢いよく飛び出し、10分にはMF八田秀斗(3年)が、22分にはFW加治佐海(3年)がともにポストに当てるフィニッシュまで。攻め続ける展開を作り出す中で、なかなか先制点まで至らなかった流れを、11番が鮮烈に切り裂く。

 45分。相手のミスを突いてボールを拾った児玉は、前を向く。「ファーストタッチした時に前に1枚相手がいたんですけど、自分がスピードに乗った状態だったので、『もうここは自分の武器を生かそう』と思いました」。グングン加速してマーカーをちぎると左足一閃。軌道は右スミのゴールネットを確実に捕獲する。

「右の方のベンチに行こうか、左に行こうかちょっと迷ったんですけど、もうファンの皆さんが喜んでくださっていたので、そこは『みんなで喜びを分かち合いたいな』という感じでした」。詰めかけたサポーターの元へと走り寄り、繰り出したガッツポーズに一際力がこもっていたのには、理由があった。これがプレミアリーグ初ゴールだったのだ。

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