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「井上尚弥VS.ネリ」を独占配信 Amazonプライム・ビデオの狙いは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月5日 19時40分

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5月6日に東京ドームで開かれる4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ

 Amazonプライム・ビデオは、5月6日に東京ドームで開かれる4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、4階級制覇王者の井上尚弥選手と、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ選手(メキシコ)をメインカードとするイベントを独占ライブ配信する。歴史的興行を配信することによって、新規顧客の獲得を見込む。(アイティメディア今野大一)

●ドームでのボクシング世界戦は34年ぶり チケットは現状4万枚まで販売

 東京ドームでのボクシング世界戦はマイク・タイソン選手(米国)が1988と1990年に戦って以来となり、実に34年ぶりとなる。日本選手のメインイベント登場は史上初だ。大会を主催する大橋ボクシングジムの大橋秀行会長は5月4日、チケットがすでに4万枚以上売れたことを明かした。帝拳ジムの本田明彦会長によると「今回の入場料収入はこれまでの国内興行の2倍以上になる」という。

 当日は他のカードとして、井上尚弥選手の弟で、2月に初防衛を果たしたばかりのWBA世界バンタム級王者、井上拓真選手が、指名挑戦者の石田匠選手を迎えて行う2度目の防衛戦、ユーリ阿久井政悟選手対桑原拓選手のWBA世界フライ級タイトルマッチ、ジェイソン・マロニー選手(オーストラリア)対武居由樹選手のWBO世界バンタム級タイトルマッチと、4試合の世界タイトルマッチを配信する。

 プライム・ビデオは、これまで非常に好調な視聴率を獲得してきた「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾としての配信となるだけに、大会前のPRに余念がない。

 4月22日からは井上尚弥選手とルイス・ネリ選手を中心に、出場選手の試合にかける思いや裏側に迫るドキュメンタリー番組やトークバラエティーを配信。ファンの熱量を高めてきた。

●熾烈な競争 差別化の要点は?

 定額制動画配信(SVOD)では熾烈(しれつ)な競争が続く。GEM Partnersの調査によると、2023年の国内シェアはNetflixがトップ(21.7%、前年比-0.6ポイント)。2位は成長を続けるU-NEXTが堅持している(15.0%、前年比+2.4ポイント)。プライム・ビデオ(12.9%、前年比+1.1ポイント)は、2022年にU-NEXTに抜かれて以降3位のままではあるものの、前年からシェアを拡大した。

 ユーザー獲得のために、各社が注力するのが独自コンテンツだ。プライム・ビデオは、2023年3月に「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」の決勝戦(米国代表対日本代表)を配信。日本でサービスを開始した2015年以来、配信初日の視聴数で日本歴代1位を更新した。

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