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MVNOが成長するのに“足りていないこと” 「格安スマホ」激動の10年を振り返りながら議論

ITmedia Mobile / 2024年4月19日 6時5分

 石川氏は、イオンモバイルが「さいてきプラン」で、家族でシェアすることを前提にした150GB、200GBプランを加えたことを取り上げ、「やるなぁと思った」とコメント。1人向けの大容量プランではMNOとの差別化が難しいが、家族でシェアするプランには「伸びしろがいっぱいある」と評価した。

 「MNOは使い放題プランに金融商品を絡めてARPUを上げる1本足打法。MVNOはそうじゃない、ユーザー視点に合ったお得なサービス設計ができると思わされた」(石川氏)

 松田氏はmineoのファンと直接対話をしながら、一緒にサービスを作っていく姿勢を今後も続けていくと語った。ユーザーとアイデアを交換しながら、その時々に合ったmineoにしかできないサービスを作り上げていくことで、「価格だけではなく、サービス自体を見てもらい、これだったら使ってもいい、やっぱりmineoがいいと思ってもらえる」ことを期待する。

 西田氏はMVNOがさらに成長するために、「スマートフォンの上で使うのではない、今の通信・通話の在り方とは違うニーズを開拓」することだとアドバイス。キーとなるのはやはり「IoTのような産業ニーズ」だという。

 「仮に全部の自動車に通信機能が搭載されることになれば、圧倒的にニーズが高まる。そこを全てMNOに任せるのは、あまりにももったいないこと」(西田氏)

 IoT、コネクティッドカー以外に、家庭の固定回線の代替も注目すべきジャンルとして挙げた。

 今後、5G SAの展開も見込まれる。MNOではさまざまな事業者と5G SAの実証実験(PoC)を行っているが、佐々木氏は「僕らの視点からするとPoCが全然足りていない」という。

 「1300のMVNOは、もっとPoCを馬力をかけてやっていかなきゃいけない。そうすると、MNO4社がやるPoCを数百倍に増やすことができる。打つ弾が数百倍に増えれば当たる弾も数百倍になる。僕らMVNOがそういう取り組みの一翼を担っていかなくてはいけない。それを可能にするためにも、一刻も早く5G SAの協議が実を結ぶように、MNOさん、総務省さんと協力していきたい」(佐々木氏)

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