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LEITZ PHONE 3レビュー - スマホカメラをさらに極めた、ライカ監修スマホの第3弾

マイナビニュース / 2024年4月18日 23時40分

さらに今回の新モデルでは、このLeitz Looksに絞りのシミュレートも追加されました。物理絞りではなくデジタル処理による絞りですが、SUMMILUX 28/35ではF1.4からF8までを1段ずつ変化させることができます。NOCTILUX 50ではさらにF1.2も選択できます。

絞りの違いによる作例比較

通常、絞りは光を取り込む量とボケ(被写界深度)をコントロールしますが、Leitz Looksの絞り設定はあくまでデジタル処理なので、被写界深度だけしか変わりません。F1.2では背景が大きくボケ、F8では背景までピントが合ったような写真になります。

もちろん、物理的な絞りとは異なるので、完全に被写体と背景が分離されているわけではなく、ときおり不自然な描写になります。1型センサー+F1.9の大口径レンズなので、もともとボケやすく、近接撮影だとどうしてもF8まで絞っても背景はボケてしまいます。どちらかというと1~2mより離れた被写体を撮影する場合に効果を発揮しそうです。

なお、こうした絞りのシミュレート機能は他社製スマホカメラでも一般的で、特に撮影後にも絞りを切り替えられる場合がありますが、「LEITZ PHONE 3」では後から変更することはできないようです。Exifにも絞り値が記録されないので、あとから見返せない点も残念なところです。

いずれにしても、Leitz Looksは「LEITZ PHONE」の真骨頂です。デジタルズームのため、厳密にいうと画質面では不利なのですが、とにかく使いやすく雰囲気がよいので、積極的に使いたくなります。撮影時の記録時間が数秒あるため、ひたすら連写して撮るというよりも、じっくりと画角やトーン/絞りを決めて撮影するという撮り方になるでしょう。

画質面では、19mm相当(0.7倍)や24mm相当(1倍)で撮影した画像は一級品です。1型センサーの余裕に加え、ライカの監修によるものか、陰影の表現もよく、一般的なスマホカメラとは一味違った描写をします。

どうしてもデジタルズームになるLeitz Looksでは、特に50mmのNOCTILUXの画質が劣化しているように感じますが、それを補う写真表現が魅力。特にモノクロやENHANCEDは、親和性が高そうです。

カメラて基本的に「LEITZ PHONE 2」を踏襲しており、画質面では大きく変わらないようです。もともと1型センサーとそれに合わせた設計の単焦点レンズ、ライカの監修というスペックで、インパクトのある写真が撮影できるというのが「LEITZ PHONE」です。そのカメラの表現力は変わっておらず、Leitz Looksの拡充でさらにバリエーション豊かな表現が可能になりました。

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