1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

中村ゆり、“自分は何もできない”からの役者人生 人一倍の意識忘れず「全部自分に返ってきますから」

マイナビニュース / 2024年5月3日 8時0分

画像提供:マイナビニュース

●『鬼平犯科帳』で密偵・おまさ役
映画『鬼平犯科帳 血闘』(5月10日公開)に出演する中村ゆり。演じるのは、主人公・鬼平に密偵になりたいと申し出る「おまさ」だ。

時代劇の仕事には、描かれる時代背景を勉強するなど入念に準備して臨むというが、その背景には、役者として駆け出しの頃に抱いた「自分は何もできない」という実感があるという――。

○台本に書かれていない人生の状況を理解

――今回の『鬼平犯科帳』には、どのように臨まれたのですか?

『鬼平犯科帳』という作品はもちろん知っていましたが、正直に申し上げると、歴代の作品のこともあまり知らない中で出演のお話を頂いたので、まずは原作小説を読んだり、過去の作品を見たりして、いちから一生懸命勉強するという感じでした。

時代劇というものにあまり触れる機会がなかったので、決闘し合うようなイメージを持っていたのですが、今回の『鬼平犯科帳』は、とても人間模様を描いている。時代は違えど、人の営みや気持ちは今も昔も変わらないんだという発見もありました。銕三郎さん(=「鬼平」こと長谷川平蔵の幼名)という人物も、身分制度があった時代の中で一筋縄にはいかないものを背負っているということが魅力的で、捕まえる立場でありながら、同時に人を救っている面がすごく多いお話だなと思いました。

――『人志松本の酒のツマミになる話』(23年1月6日放送)にご出演された際、仕事でほぼ学校に行けなかったため、時代劇の仕事が入ると時代背景などを勉強されていると話されていましたね。

台本の文字面を読んでいるだけでは解釈が難しいので、身分の違いによって人生の選択肢の少なさがあって、そのためにどういった行動に出てしまうのか、ということなどを本で勉強します。陰で生きる人たちの中には、とんでもない極悪人もいれば、私の演じるおまさのように、盗人の娘として生まれたけどプライドを持って生きている人もいる。そういう台本に書かれていない人生の状況というものをしっかり掘り下げて理解しないと、キャラクターが作り上げられないと思っています。

○形を組み立てた上で“自然”に見えるように

――どのように勉強されるのですか?

今回の作品のために、1年前から通っている日本舞踊の先生や、所作指導の方にもいろいろお聞きしました。「ここでおまさが訪ねていったときに、座敷に上がるのかどうか」とか、そういう一つ一つの行動に身分というものが出てくるので。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください