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47歳で閉経。生理のない快適な毎日を期待していたのに…更年期との闘いはここからが本番だった【100人の更年期#63】後編

OTONA SALONE / 2022年5月25日 20時1分

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

 

ミホさん 49歳
ラジオパーソナリティー。結婚生活4年目の夫と二人暮らし。結婚を機に東京から沖縄へ移住。39歳で若年性更年期障害と診断され、40代のすべてを更年期とともに過ごす。

【100人の更年期#63】後編

閉経したら更年期の悩みも楽になると思っていたのに、まさかの…

46歳で結婚し、夫と沖縄での新生活が始まってまもなく、47歳で閉経を迎えたミホさん。

 

「約1年間、生理がこなかったことから閉経を覚悟しました。ただ、生活環境が変わったから、体がびっくりして閉経や体調不良はおきるだろうとは思っていました」

 

閉経からしばらくすると、再び手のこわばりがミホさんをおそいます。今度は手だけでなく、足もこわばってしまったそう。

 

「朝起きたら、手がまったく動かなくて。力が入らないんです。すごく時間をかけてやっと開いたと思ったら、足もこわばっていて、一歩を踏み出すのがやっとでした。歩くたび、膝がカクン、カクンとぎこちなくしか動かなくて。しばらくすると少しずつ動かせるようになるのですが、握力はなかなか回復しなくて、ドアノブは開けられないし、トイレに行くのも一苦労。ペットボトルのふたも自力では開けられない状態でした」

 

ミホさんはリウマチや腱鞘炎(けんしょうえん)の可能性を疑い、病院へ行きました。検査の結果、首の下の神経や血管を圧迫して肩と首に痛みがおきる胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)という病気が判明。ですが、更年期との関連ははっきりしませんでした。

 

「肩こりがひどくなっていたので原因が分かってよかったですが、手足のこわばりの原因は、検査では分かりませんでした」

 

ミホさんは心の中で、おそらく更年期の症状だと思っていました。そこで、年上の女性に相談したところ、ホルモン補充療法(HRT)を受けると身も心も晴れやかになると教えてくれたので、ミホさんも女性ホルモンを補填するシールを体に貼るホルモン補充をすることにしたそうです。

 

「いまはまだ、始めて2カ月です。はっきりと変化を感じているのは、ホットフラッシュがなくなった点ですね。手足のこわばりは、まだ感じます」

 

さらに、生理のような出血も始まったミホさん。

 

「婦人科の先生が『ホルモン補充療法をすると生理のような出血をする人がいる』と言っていたのですが、まさか自分におきるとは……。生理みたいですけど、妊娠できるわけではないそうです。ナプキンを買いに約2年ぶりに生理用品売り場へ行ったら、前はあまり見かけなかったオーガニックコットン製品が増えていて、その進化にびっくりしました!」

 

我慢や努力じゃどうにもできない…辛い更年期の症状が私に教えてくれたものは

また、ホルモン治療により胸にも変化が現れたそう。

 

「ものすごくおっぱいが張ってきて、とにかく痛くて。婦人科の先生によると、これもホルモン補充療法の影響とのことでした」

 

悪化する手足のこわばりや、長年続くホットフラッシュから解放されるために始めたホルモン補充療法ですが、ミホさんは今のところ晴れやかと思えるまでの回復には至ってないそうです。

 

「でも、更年期になってよかった点もあるんです。私におきている更年期の症状って、頑張って我慢できるものじゃないくらい辛い。こうなるまで私は『自分さえ我慢すればなんとかなる』『私なら大丈夫』って自分に言い聞かせて生きてきましたが、いつまでもそんな無理は続かないと、更年期が教えてくれたんだと思っています」

 

いまは、体が悲鳴を上げていると感じたら休み、辛いときは辛いと言うようにしたミホさん。体は更年期で辛いけれど、そのぶん自分を大切にできるようになったそうです。

 

 

 

≪ライター・薬事法管理者 力武亜矢さんの他の記事をチェック!≫

 

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