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中国の観客にとって映画やドラマの字幕は「必需品」であり「羅針盤」?

Record China / 2024年3月20日 16時30分

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中国のネットユーザーが最近、中国の国産映画やドラマの場合、そのほとんどには中国語の字幕が付けられているが、海外の映画やドラマの場合、そうではないことに気付いたと投稿した。

中国のネットユーザーが最近、中国の国産映画やドラマの場合、そのほとんどには中国語の字幕が付けられているが、海外の映画やドラマの場合、そうではないことに気付いたと投稿した。中国の多くのネットユーザーから「映画を見る時に字幕がないと、なんだか物足りず、そのストーリーがはっきり頭に入ってこない場合すらある」といったコメントが寄せられている。

では、映画やドラマに字幕が付けられているのは中国だけなのだろうか?

海外のネットユーザー「字幕があると気が散る」

字幕表示は、確かに中国語の映画やドラマ特有の特徴となっている。海外では、聴覚障害者など向けに特別に字幕を表示する場合を除いて、映画やドラマに字幕が付いていることはあまりない。海外の掲示板には、映画やドラマに字幕は必要かというトピックについて、ネットユーザーは「気が散るので字幕表示を望む人はほとんどいないと思う」「英語字幕付きの英語の映画を見させられたら気が変になる。英語以外の言語の映画に英語字幕を付けるのは好きだけど、英語の映画に英語字幕はいらない」といったコメントを寄せている。

中国ネットユーザー「字幕は必需品」

一方、中国の多くのネットユーザーは、字幕は映画やドラマを見る時の「必需品」としている。ある中国のネットユーザーは、「中国の映画館で上映される全ての映画に字幕が付けられている。気が散ると思ったことはない」とコメントを寄せている。

Q&Aサイト「知乎」の多くのユーザーも「字幕派」で、計らずしも字幕を「必需品」と感じていた。

中国人が字幕表示を好む理由とは?

中国人が字幕表示を強く望むのは、中国には多くの方言があり、その発音やアクセントも地域によって異なり、さらに漢字は表意文字であるため、言語の複雑性が増しているためだという見方もある。

一方、英語やドイツ語、フランス語は表音文字で、音を頼りに文字を識別するため、字幕があると逆に気が散るというわけだ。

当然ながら中国の人々にとって、「字幕」が動画を見る時の「必需品」となっているのは、その時代にも関係がある。なぜなら新世代の若者は「字幕付き」という文化と習慣の社会で育ったからだ。過去に制作された「四大名著(西遊記、水滸伝、三国演義、紅楼夢)」のドラマには字幕はなかった。「三国演義」の一部には字幕が付けられているものの、そのほとんどが登場人物が詠む詩や歌の内容となっている。

1960年代になり、香港の映画やドラマに字幕が「標準装備」されるようになった。当時、香港映画は国内外で一世を風靡し、字幕が広東語と普通話(標準中国語)の間にある「壁」を取り除いてくれたのだ。

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