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石川遼、勝みなみを超える最年少V 歴史作った15歳リ・ヒョソン、口にした大望は「世界1位」

THE ANSWER / 2024年5月5日 19時45分

優勝トロフィーを手に撮影に応じるリ・ヒョソン【写真:Getty Images】

■国内メジャーで優勝、日本でのプロ転向は「祖父と相談して考える」

 女子ゴルフの国内メジャー・ワールドレディスサロンパス杯は5日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で最終日が行われた。韓国アマチュア女王のリ・ヒョソンが7打差を大逆転。1イーグル、5バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダーで日本メジャー制覇を果たした。15歳176日での優勝は、勝みなみの15歳293日を超えるJLPGAツアー史上最年少優勝。さらに石川遼の15歳243日も上回り、男女通じて日本ツアー最年少記録となった。

 最終18パー5。ヒョソンは残り240ヤードから3番ウッドを振り抜いた。ボールはピン右3メートルに2オン。そこからの緩やかなスライスラインを読み切り、大きなイーグルを決めた。瞬間、ヒョソンは右拳を5度前後させて会心の笑みを浮かべた。

 首位に立ってのアテスト。スコアを確認して提出する際は手が震えたという。

「緊張で涙が出ました。初めての経験でした」

 優勝が決まり、表彰されての記者会見。それでも「信じられません」と変わらない。「ずっとリラックスして打とうと思いました。日本のメジャーに勝てたことはうれしいです」と言葉をつないだ。

 ゴルフを始めたのは9歳。祖父の練習について行ったことがきっかけだった。父親はティーチングプロだが、「教わったのは小学生まで」。その後は祖父とプロコーチからレッスンを受けて成長した。

 天才ゴルファーぶりは実績からも瞭然で、中学2年、3年で出場した2022年、23年の韓国女子アマチュア選手権を連覇している。22年優勝の資格で、昨年のサロンパス杯も出場したが予選落ち。だが、1年後に歴史を塗り替える優勝を飾った。

「飛距離は昨年と変わらないのですが、スイングは安定的になりました。去年、この大会に出場したことがいい経験になりました」

■日本好きの一面もあるニュースター、夢は「世界ランキング1位」

 JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の規定では、この優勝をもってプロテスト免除で会員の資格を得られる。そして、来季までの国内ツアー出場権を得られる。だが、その手続きについては「祖父と話し合ってするかどうかを決めます」と語るに留めた。韓国の規定ではプロになれるのは18歳からで、「韓国女子アマ界のエース」という立場もある。

 日本のメジャー大会に彗星のごとく現れたニュースター。会見では、その素顔を探る質問が相次いだ。

「私はインドアなタイプなので、時間がある時は韓国の映画やドラマを見て、日本の漫画を読みます。呪術廻戦が大好きです」

 先を走っていた山下美夢有、イ・イェウォンという日本、韓国の年間女王を抜き去っての優勝。7打差逆転も、国内メジャー大会では新記録という快挙になった。文字通り、ゴルフ史に名を残した15歳だが、将来の目標を聞かれとはっきりと言った。

「世界のLPGA(米女子ツアー)に行って、世界ランキング1位になることです」

 いつになるかは不透明だが、プロとして「大好きな日本」でプレーすることも考えているという。国内女子ツアーのレベルは年々上がっているが、ヒョソンが本格参戦となれば、トッププロたちの強力なライバルになることは間違いなし。“黒船襲来”になりそうだ。(THE ANSWER編集部)

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