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「勉強しなさい」が不要な子が育つ"親の接し方" 子どもの自己教育力を高めるための6のポイント

東洋経済オンライン / 2023年12月12日 6時40分

Point② 学習計画は子ども自身が立てる

モンテッソーリ小学校では子どもが主体なので、1日の勉強のスケジュールも子どもが決めます。毎朝、自分で「今日は数をやろう」「地理をやろう」などと考えて、「ジャーナル」と呼ばれる計画表を作成するのです。

他の誰かではなく、自分で決めたので、子どもはしっかりスケジュールを守りやすくなります。特に児童期は責任感が芽生える時期なので、やることを自分で決めるというやり方は、とても有効です。おうちでも、宿題やお手伝いの時間を、お子さんに自分で決めてもらうと、スムーズに進むことがあります。

一方で、先生は小学校6年間で学ぶべき最低限の教養が習得できるように導きます。例えば、地理ばかり学びたがる子がいたら、他の分野にも興味が持てるようにレッスンプランを立て、他分野を紹介していきます。

Point③ 異年齢の子どもでグループ活動する環境をつくる

「異年齢の子どもが混在するクラス編成」というのも、モンテッソーリ教育の小学校の大きな特徴です。さらに、子どもたちには数人のグループで活動してもらいます。なぜなら、児童期の子どもには、グループでの活動を好む傾向があるから。そのうえ、自分にはできないことができる人にあこがれる「ヒーロー崇拝」の傾向があるからです。

こうした傾向から、異年齢のクラスでは、小さな子が年上の子のマネをして、「自分もやりたい!」と共に活動する姿がよく見られます。また、責任感が芽生え始めた年上の子どもが率先して下の子のお手本になったり、助けたりすることもあります。同年齢だけで過ごすより、異年齢のグループのほうが、こうした環境が発生しやすいのです。

ですから、ママやパパは、機会があれば、自然環境で活動するボーイ(ガール)スカウト活動など異年齢の子どもが集まる場所に、お子さんを連れて行ってあげるのもよいでしょう。

あらゆることの理由を知りたい児童期

Point④ 平和に貢献できる、自分の使命を見つける

モンテッソーリ特有の教育方針に、「コスミック(宇宙)教育」があります。この場合の「宇宙」とは、「世の中のありとあらゆること」という意味です。

ものごとの因果関係に興味を持つ児童期の子どもは、「あらゆることの理由を知りたい!」という強い欲求を持っています。なんでも知りたいこの時期の子どもに、モンテッソーリは、まず、あらゆるものを内包する「宇宙」から学んでもらうことにしました。

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