ダイハツ車が買えない今、何を買えばいいのか? 認証不正で考える「代わり」になる車種まとめ
東洋経済オンライン / 2024年1月12日 11時0分
直近の自動車業界における一大ニュースといえば、ダイハツの型式指定申請における不正問題だ。いまだに出口が見えず、多くの車種が出荷停止となっている。
そこでこの一件を、ダイハツ車(と、そのOEM車)を買おうとするユーザーの立場で考えてみたい。
まずは「認証不正問題」をおさらいしておこう
今回の不正問題でわかりにくいのは、工場出荷を停止させながら、出荷済み車両については運行停止とせず、販売店を含めて「走って大丈夫です」と案内していることだ。常識的に考えれば、走って大丈夫なクルマなら出荷を止める必要もなく、矛盾が生じていると受け取れる。
「走って大丈夫」とする根拠は、ダイハツの検証と第三者委員会の調査で、「142件の不正行為のうち、141件は法規基準に適合している」と判断されたためだ。この検証結果は、第三者認証機関の「テュフ・ラインランド・ジャパン」も確認している。
ただし、ダイハツ「キャスト」と、トヨタにOEM供給されるトヨタ「ピクシスジョイ」(ともに2023年6月に生産終了)については、側面衝突試験における乗員救出性を高めるための自動ドアロック解除について、法規に適合していない可能性が判明した。
これについて安全確認は行われておらず、ダイハツの新車販売店に併設された中古車販売店からは、「キャストだけは、中古車の販売を停止した」という話も聞かれた。
それでも大半の車種は運行が可能だと確認されたが、型式指定申請における不正は、安全性を脅かす重大な問題だ。そこで、国土交通省が改めて基準適合性を確認するまで、OEM車を含めて、現行生産車(新車)の出荷を停止することになった。
第三者委員会の調査報告書には、「型式指定申請に必要な実験報告書、試験成績書の業務を安全性担当部署が兼任しており、相互牽制の利かない職場環境にあった。それが不正の温床になった」という趣旨の記述がある。要は、ダイハツでは型式指定申請を行う部署と、開発部門の距離が近かったということだ。
ちなみに、過去にはダイハツ以外のメーカーも、型式認証で不正を行って問題になっている。その要因の1つとして、開発と認証部門を完全に分離独立させていないことが挙げられた。開発と認証部門の距離が近いと、例えば燃費数値でライバル車に勝ちたい開発部門の意思が、認証部門に影響を与えて不正を招く原因になる場合があったからだ。
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