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スイスは銀行規制強化を、クレディ・スイス処理巡りFSBが提言

ロイター / 2024年3月1日 13時36分

 2月29日、20カ国・地域の金融当局でつくる金融安定理事会は、スイスの金融大手UBSグループによるクレディ・スイスの救済買収に関する報告書を公表した。サンパウロで行われたG20財務相・中銀総裁会議で先月29日撮影(2024年 ロイター/Carla Carniel)

Huw Jones

[ロンドン 29日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)の金融当局でつくる金融安定理事会(FSB)は29日、スイスの金融大手UBSグループによるクレディ・スイスの救済買収に関する報告書を公表した。

スイス当局に対し大手銀行への規制を強化し、連邦金融市場監督機構(FINMA)を拡充するよう求めた。具体的には銀行が問題を起こした場合に迅速に介入できるようFINMAにより多くのリソースと権限を与えることを提案した。

経済に対する規模でUBSは世界最大級であるため、こうした措置は特に重要と指摘。「UBSが破綻すればスイス経済と世界の金融システムに深刻な影響を与える恐れがある」と警告した。

スイス規制当局は資本の上乗せや是正命令の発動に依存しているが、銀行幹部らの責任を問うことができればより良いとした。

またFINMAは銀行への審査で外部監査に大きく依存しているが、外部監査をどの程度重視するか再考すべきとの見解を示した。監査法人は銀行から直接支払いを受けているため、重大な欠陥があってもFINMAに報告することをためらう可能性があると指摘した。

スイス政府はUBSがクレディ・スイスを買収するに当たり、当初2000億スイスフラン(2270億ドル)以上の政府保証を提供していた。銀行破綻の費用を国ではなく投資家に全額負担させることを目的とした金融危機後の改革に逆行する形となった。

FSBは、再生・破綻処理制度を強化するためにスイス当局が追加措置を講じることができると指摘。銀行が存続不可能となった場合に清算するかどうかの判断の指針となるような「明確な基準または適切な指標」を設定するよう求めた。

早期介入のための仕組みを設け、当局が介入できる時期を明確にすべきとした。また預金保護制度の改善を促した。

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