オミクロンにパニックの必要なし、ワクチン改良判断は尚早=WHO
ロイター / 2021年12月4日 4時14分
世界保健機関(WHO)幹部は3日、新型コロナウイルス新変異株「オミクロン」の出現を受けパニックにならぬよう呼び掛け、ワクチン改良が必要かどうかの判断は時期尚早という認識を示した。米で2020年5月撮影(2021年 ロイター/Lucy Nicholson)
[ジュネーブ 3日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)幹部は3日、新型コロナウイルス新変異株「オミクロン」の出現を受けパニックにならぬよう呼び掛け、ワクチン改良が必要かどうかの判断は時期尚早という認識を示した。
オミクロン株の感染はこれまでにアジアやアフリカ、米州、中東、欧州で確認され、南アフリカでは9州のうち7州で検出されている。
WHOの主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏はロイターネクストのインタビューで、南アのデータを踏まえると、オミクロン株の「感染性は極めて高い」としつつも、「現在の状況は1年前と異なる。準備と注意が必要だが、パニックに陥る必要はない」と強調した。
現時点でデルタ株が世界の感染の99%を占めているとした上で、オミクロン株が「感染の主流になるかを予測することは不可能」と述べた。
また、WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は、既存ワクチンをオミクロン株に対応できるよう改良することを裏付けるデータはないと指摘。「現時点でワクチンは効果を発揮している。より公平なワクチン配布に焦点を充てる必要がある」と述べた。
独ビオンテックのサヒン最高経営責任者(CEO)はロイターネクストの会合で、ウイルスの変異にかかわらず、既存ワクチンが引き続き重症化リスクの予防に有効と強調。その上で「いずれかの時点でオミクロン株に対する新たなワクチンが必要となると確信している」とし、ビオンテックが比較的速いペースでオミクロン株に対応するワクチンを準備することが可能という見通しを示した。
この記事に関連するニュース
-
ロイターネクスト:米経済は好調、中国過剰生産対応へあらゆる選択肢=財務長官
ロイター / 2024年4月26日 9時24分
-
モデルナ、ブラジル政府と1,250万回分のCOVID-19ワクチン供給契約を締結
PR TIMES / 2024年4月25日 16時15分
-
米政府、他州へ移動する乳牛に鳥インフル検査義務付け
ロイター / 2024年4月25日 11時33分
-
群馬県民のコロナワクチン接種は平均3・65回 86万回分以上廃棄
毎日新聞 / 2024年4月19日 21時30分
-
新変異株の高病原性予測へ新技術、iPS細胞で実験用肺胞や気道の上皮作製 京都大学研究所など発表
京都新聞 / 2024年3月29日 0時0分
ランキング
-
1真榊奉納を「断固非難」=ロシア
時事通信 / 2024年4月25日 21時22分
-
2新防衛戦略の策定提案へ=「欧州、属国集団にあらず」―仏大統領
時事通信 / 2024年4月25日 22時43分
-
3豪雨被害で死者200人超 アフリカ東部タンザニアなど
共同通信 / 2024年4月26日 9時15分
-
4米国、ニジェールから軍撤退を表明(ニジェール、米国、ロシア、中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月26日 1時50分
-
5焦点:トランプ氏政治集会の舞台裏、聴衆はなぜ熱狂するか
ロイター / 2024年4月26日 12時59分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください