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午後3時のドルは小幅安151円前半、2週ぶり安値後に押し目買い

ロイター / 2024年4月5日 15時31分

 4月5日、午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(151.33/36円)から小幅安の151円前半で推移している。写真は米ドル紙幣。2009年11月撮影(2024年 ロイター/Rick Wilking)

Mariko Sakaguchi

[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(151.33/36円)から小幅安の151円前半で推移している。地政学リスクの高まりや日銀の追加利上げに対する思惑から一時2週間ぶりの安値まで下落したが、その後は押し目買いに支えられ151円前半で底堅く推移している。

ドル売り/円買いが強まった海外市場の流れを引き継ぎ東京市場は151円前半で取引を開始し、一時150.81円付近までさらに弱含んだ。

中東情勢を巡る地政学リスクを背景に米長期金利が低下したことを受けて、ドル売り/円買いが優勢となった。日経平均株価が急落し、リスク回避の流れからユーロや豪ドルなどクロス円を中心に円買いが強まったことも、ドル/円を下押しした。

植田和男日銀総裁が朝日新聞とのインタビューで「為替の動向が賃金と物価の循環に、無視できない影響を与えそうなら金融政策として対応する理由になる」と述べたことも材料視され、円の買い戻しにつながったとみられる。

五・十日に伴い仲値にかけては実需の売り買いが交錯し、その後ドルはじりじりと151円前半まで水準を戻した。日銀の追加利上げ観測がくすぶる一方で、円金利が大きく上昇しなかったことからドルの押し目買いの動きに支えられた。

米連邦準備理事会(FRB)高官から早期の利下げに慎重な発言が相次ぐ中、今晩発表の米雇用統計に市場の関心が集まる。強い結果となったとしても「中東情勢への不安もあり、ドルは152円付近までの上昇にとどまる」と、あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏はみる。

オーストラリア・ニュージーランド銀行の外国為替・コモディティ営業部ディレクター、町田広之氏は、米雇用統計が予想の範囲内の内容であればドルは小幅下落にとどまると予想。一方で「地政学的リスクを背景とする原油価格の急伸や株安・米金利低下が海外市場で継続し、雇用統計が弱めの数字で米金利が一段と低下すれば150円割をれる可能性がある」との見方を示した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 151.18/151.19 1.0826/1.0830 163.69/163.70

午前9時現在 151.29/151.30 1.0835/1.0839 163.95/163.96

NY午後5時 151.33/151.36 1.0835/1.0839 164.02/164.06

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