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NY市場サマリー(5日)ドル小幅高、米株反発 利回り上昇

ロイター / 2024年4月6日 6時17分

<為替> ドルが小幅高。5日発表された米雇用統計は雇用者数が予想を上回り、連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が後ずれする可能性を示唆した。

ただ今週は強弱入り混じる指標を受け、ドルは週初に5カ月ぶり高値を付けた後、前日には2週間ぶり安値に沈むなど激しい値動きとなり、週足では下落する見通し。

主要通貨に対するドル指数は一時104.690まで上昇した。終盤の取引では0.048%高の104.27。

3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比30万3000人増加し、市場予想の20万人増を大幅に上回った。失業率は3.8%で、前月の3.9%から低下したほか、賃金の上昇も継続した。

CMEのフェドウオッチによると、雇用統計を受け、米金融市場では6月の利下げ確率が54.5%に低下。また年内の利下げ回数予想も2回に減少している。

ジェフリーズのグローバル外為責任者、ブラッド・ベクテル氏は「こうした状況は引き続き全般的にドルを支えるだろう」と述べた。

円は対ドルで0.14%安の151.540円。

鈴木俊一財務相は5日、「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが望ましい。過度な変動は望ましくないというのが基本的な考え方だ」と語った。

また、植田和男・日銀総裁は朝日新聞とのインタビューで、為替の動向が賃金・物価に無視できない影響を与えそうであれば金融政策として対応する理由になると述べた。

ユーロ/ドルは横ばいの1.0837ドル、ポンド/ドルは0.04%安の1.264ドル、豪ドル/米ドルは0.08%安の0.658米ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.53%安の6万7589ドル、イーサは0.09%高の3328.7ドル。

<債券> 国債利回りが上昇した。米雇用統計で雇用者数が予想を大幅に上回って増加したことを受け、連邦準備理事会(FRB)は利下げを急がないとの見方が出たことが背景。

労働省発表の3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比30万3000人増加し、市場予想の20万人増を大幅に上回った。失業率は3.8%と、前月の3.9%から低下した。

CMEフェドウオッチによると、雇用統計を受けFRBが6月に利下げに着手する確率は53.3%に低下。前日時点では66%だった。また、LSEGによると市場が見込む年内の利下げ回数は3回未満。数週間前は3─4回だった。

オールスプリング・グローバル・インベストメンツの債券担当チーフ投資ストラテジスト、ジョージ・ボリー氏は「経済のハードランディング(硬着陸)や景気後退のリスクは後退したが、物価の観点から見ると状況は複雑化する」と指摘。「インフレは基調的に徐々に低下してはいるが、経済活動の回復を反映しインフレ低下は明らかに失速する」と述べた。

FRBの金融政策を巡っては、ダラス地区連銀のローガン総裁がこの日、「利下げについて検討するのは時期尚早」と指摘。利下げ前に「経済がどの方向に進んでいるかという不確実性がさらに解消される必要がある」と述べた。

FRBのボウマン理事は、インフレ率はFRBが2%とする目標に向けて低下し続ける公算が大きいとしながらも、「複数の上振れリスクがなお存在している」とし、「利下げが適切になる段階にはまだ達していない」と述べた。

終盤の取引で10年債利回りは6.4ベーシスポイント(bp)上昇の4.373%。

30年債利回りは5.6bp上昇の4.527%。

2年債利回りは8.6bp上昇の4.727%。

2年債と10年債の利回り格差は一時マイナス37.6bpに拡大した。

<株式> 反発。朝方発表された米雇用統計が力強い内容となり、米経済が引き続き健全という見方を裏付けたほか、連邦準備理事会(FRB)の利下げが後ずれる可能性を示唆した。

S&Pの主要セクター全てが上昇し、通信サービス、工業、情報技術が上げを主導した。

米労働省が5日発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比30万3000人増加し、市場予想の20万人増を大幅に上回った。失業率は3.8%で、前月の3.9%から低下したほか、賃金の上昇も継続した。

プラム・ファンズの社長兼ポートフォリオ・マネージャー、トム・プラム氏は、景気後退の兆しは見えず、FRBが利下げを遅らせる可能性が高いという期待が高まったと指摘。「堅調な経済が必ずしもインフレを引き起こすわけではない。雇用統計は単月ではあるものの、景気後退の可能性は低いことを裏付け、これは利下げ時期よりも重要なことだろう」と述べた。

LSEGによると、金融市場が見込む年内利下げ回数は2回程度で、数週間前の3回から減少した。

今週発表された指標が強弱入り混じる内容となったことで、週間では主要3指数は軒並み下落。ダウ工業株30種は2.3%安、S&P総合500種は1%安、ナスダック総合は0.8%安となった。

電気自動車(EV)大手テスラは3.6%安。関係筋によると、テスラは販売価格を約2万5000ドルに抑えたEVの低価格モデルの開発を中止した。

医療機器メーカーのショックウェーブ・メディカルは2%高。米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が同社を125億ドルで買収することで同意した。

米取引所の合算出来高は101億1000万株。直近20営業日の平均は117億6000万株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.44対1の比率で上回った。ナスダックでも1.13対1で値上がり銘柄が多かった。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 地政学的なリスクの高まりを背景とした投機筋の買いに反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比36.90ドル(1.60%)高の1オンス=2345.40ドルと、史上最高値を更新した。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 中東情勢の緊迫化を背景に買いが優勢となり、6営業日続伸した。米国産標準油種 WTIの中心限月5月物は前日清算値(終値に相当)比0.32ドル(0.37%)高の1バレル=86.91ドル。前日に続き中心限月清算値ベースで昨年10月中旬以来約5カ月半ぶりの高値となった。週間では4.50%高。6月物は0.29ドル高の86.10ドルだった。

ドル/円 NY終値 151.61/151.63

始値 151.32

高値 151.74

安値 151.28

ユーロ/ドル NY終値 1.0835/1.0839

始値 1.0833

高値 1.0847

安値 1.0792

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 95*03.50 4.5508%

前営業日終値 96*12.00 4.4710%

10年債(指標銘柄) 17時05分 96*26.50 4.3996%

前営業日終値 97*17.00 4.3090%

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*26.25 4.3912%

前営業日終値 99*08.50 4.2900%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*17.00 4.7505%

前営業日終値 99*23.50 4.6410%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 38904.04 +307.06 +0.80

前営業日終値 38596.98

ナスダック総合 16248.52 +199.44 +1.24

前営業日終値 16049.08

S&P総合500種 5204.34 +57.13 +1.11

前営業日終値 5147.21

COMEX金 6月限 2345.4 +36.9

前営業日終値 2308.5

COMEX銀 5月限 2750.3 +25.6

前営業日終値 2724.7

北海ブレント 6月限 91.17 +0.52

前営業日終値 90.65

米WTI先物 5月限 86.91 +0.32

前営業日終値 86.59

CRB商品指数 297.5838 +1.2393

前営業日終値 296.3445

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